1999 All Produced & Manufactured by SKIP RECORDS (\3,000)
1980年初頭、西直樹という新人ピアニストのデビューが話題となった。 オスカー・ピーターソン、ハービー・ハンコックを追及し、そして彼の持つ日本人離れしたタッチと、スケールの大きいドライブ感あふれたインプロビゼイションは、当時日本のジャズ界に期待を込めて迎えられた。 ところが1年3カ月で3枚のレコーディングを終えた後、忽然tp姿が見えなくなり、音沙汰がなくなった。その後、コーラスグループ”サーカス”の専属ピアニストとし、欠かせないスタッフの一人となっていた。一方では、月に何回かジャズのライブ活動を続けていた。その彼が、久しぶりにレコーディングを行った事は嬉しい事実であり、これからもどんどん活躍してほしい一人である。
今回西君に付き合ってくれているのは、水上信幸君(B)、音質といい、フレージングといい、派手さはないのだが、堅実なリズムで本当に上手いプレーヤーという感じがする。セッションを共にするプレーヤー達が、確実で最も信頼のおけるベースプレーヤーだと口を揃えて言っている。
ドラムスの平井景君は新進気鋭、高校、大学在学中からコンテストで数々の賞を受け、92年よりプロとして活動を始める。当初はフュージョン系等ジャンルにこだわらずサポートしてきたが、最近はジャズグループへの参加も多い。今後も楽しみな人材。
パーカッションの菅原裕紀君は北海道出身。ジャズのみならず、多くの日本ポップス界のコンサート、ツアー、レコーディングに参加。堅実なリズムメーカーとして、広い分野で重宝がられている売れっ子である。研究熱心さと、センスの良さは、西君の強力なバックグラウンドとなっている。