プロフィール

 クレイトン氏が、ベース奏者として長年にわたり、テレビやステージなどで、有名タレントと一緒に演奏したり、ヒット曲をとばしたことを覚えておられる方は多いと思います。

また、マール・ハガード・バンドにおいて3年間、アップライト・ベース奏者として活躍し、そしてクリント・イーストウッド主演の映画「ブロンコ・ビリー」で映画デビューを飾ったことも、覚えておられることでしょう。

あるいは、70年代の初めにおいて、ビリー・ジョーのことを、時代を先取りしすぎていると非難したプロデューサーやミュージシャンがいたことを思い起こされる方もいるでしょう。これらあの批判にもめげず、彼はベース奏者としての自己の決意と才能で、世界的に認められるようになりました。彼の非凡な演奏テクニックや、ベースラインをつくる手法は、今日でも使われているほどです。

ベース奏者としての彼の業績を知らない人でも、彼のレコード「Don't Tread on Me」はご存じのはずです。この曲は、アメリカ合衆国の退役軍人に捧げた歌で、世界中の米軍基地で1年あまりもNo.1の座を維持しました。

1980年に世界5ヶ所の米軍基地を回るコンサート・ツアーで成功を収めた後、ビリー・ジョー・クレイトンはハリウッドとナッシュビルでの華やかな芸能活動をはなれ、退役軍人問題に関わるようになり、彼らのスポークスマンとして政治的に活動するようになりました。

彼の退役軍人に対する献身は、ホワイトハウス、米国上院/下院、そして高級軍人たちに支持されています。カントリーミュージックの歴史をひもといても、彼ほど退役軍人のために尽くし、そしてアメリカの音楽の発展のために力を注いだエンターテーナーは他にはいません。