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PPM
今でこそppmといえば公害物質の濃度を示す単位( parts per million)が常識だが、1960年代にはPPMといえばモダンフォークソングブームの旗手として活躍したグループであった。ピーター、ポール、アンド、マリーというようにメンバーの名前のイニシャルを並べただけのグループ名が妙に新鮮でもあった。
ところが、レコードジャケットや何度か来日した彼らは、ひどく老け顔の3人組みで少しガッカリしたような覚えも有る。特にマリーのハスキーな声は、当時フォークの女王と呼ばれていたジョーン・バエズの澄んだ声との対比が強烈で、PPMのコピーバンドを目指す男の子たちはマリー役の女の子を見つけるのにひどく苦労したのだった。
パフ
PPMの日本での最大のヒット曲。パフという名前の魔法のドラゴンと、ジャッキーという少年の、知っている人はまたかと思い、知らない人は何だそれ、というストーリー。
人はやがて大人になり、子供の頃の純真なこころを失っていく、なんて事をたぶん言いたいのだと思われる歌詞である。中学生であった僕は英語の成績が良く、歌詩の意味などを考察してばかりいたので、肝心の音楽の実力は今一つ発揮されなかったのであった。
悲しみのジェットプレーン( Leaving on the Jetplane)
玄人の中ではこの曲がPPMのベストソングだと言われている。玄人って僕の事ですけど。この曲は、まだあまり売れていなかったジョン・デンバーが作った曲で、後に本人もアルバムの中に収録している。同じ歌だとは気が付きにくいけれども。
イルカが「なごり雪」で鉄道のホームでの別れを唄ったが、さすがにアメリカは広いと言うか、ジェット機でお別れするんだなあと題名では思わせるが、実際の歌詞はまだ家にいてタクシーがクラクションを鳴らして早く行くべえ、と事情も知らず急かすのが憎たらしいと思うそんな唄でした。
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