春の香り
さくらの香りって?
満開のさくらの下で深呼吸!
どんな匂いがした?

青っぽい匂い?
粉っぽい匂い?
それとも 焼きそばの匂い?

つれづれの昔も、梅の匂いを詠んだ歌はたくさんあっても、桜となると
”匂いたつような艶やかさ””爛漫に咲き誇る豪華な桜”といった、
匂いよりその姿の可憐さの印象が先行するようです。

事実、オオシマサクラ以外は匂いが薄く、また摘んでしまうとすぐに
”青臭い”匂いに変わってしまうのです。
でも匂いが無いわけでは有りません。

何人かの方は、”桜もちの匂い”と思われたのでは?
そうです。桜の葉からは”桜もちの匂い”クマリン(coumarin) の匂いが、
また、花からは”ベンズアルデヒド”(benzaldehyde) の匂いがするといわれています。

この香りは香水では良く使われています。
皆さんのよーくご存知の 「シャネルNO.5」 にもたくさんはいっています。
甘くちょっと粉っぽいような。

ぜひ皆さんも桜の木の下で、深呼吸をして見てください。
匂いを感じようとすると、人間の鼻はかなり優秀なのです。

いつ一番匂うのかわかりませんが、私はお花のない10月頃にも匂ったことがありました。
まずは、鼻をスマシテ見てください。

カーネーションの香りって?
母の日が近づくと脚光を浴びる
カーネーションの香りってよーく嗅いだことありますか?
なんか知ってる香りに似ていませんか?
レストラン・・・それとも・・・・歯医者さん

正解はその両方です。
天然ではスパイスのクローブ(clove)、
合成ではオイゲノール(eugenol)(今治水,歯の治療薬)歯医者さんの匂い
ちょっと以外でしょ。
もう一度、嗅いで見てください。

そして、カーネーションをイメージして作られた代表的な香水には、
ボトルのふたに”翼を広げた2羽の鳩”をデザインした
ニナリッチの 「レール・デュ・タン」 (L'AIR DU TEMPS) ”時の流れ”があります。
スパイシーでフローラルな1948年作の古典的な香水です。
ボトルのイメージから今でも人気のある香水です。

他にもたくさん春の香り
春はどんな香水もかなわないほどいい香りの花々で満たされます。
花にとって匂いは、防衛手段であり、受粉の手助けの為の”GIVE AND TAKE"であり、
害虫の天敵「ガードマンになってもらう」呼び寄せ手段なのです。(化学生態学用語でシノモンという)

こんなゴージャスな”香水”大気汚染で、変調しないように「人」は努力しなければいけないですね。
手遅れにならないのうちに!