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03’GSX−R1000を手放し、07’GSX−R1000の納車まで実家に仕舞ってある90’NSR250Rを乗ることになった。
90年式のわりに絶好調なNSR君だが、なにか物足りない。そう、このバイクはスタンダードモデルなのである。湿式クラッチ
なのさ。やっぱりレーサーは乾式だろ!ということでヤフオクでNSR250SP用エンジンを入手した。5万円なり(高(><))
SP用なんでクロスミッションも入ってるらしく街乗りにはきついか?
正月明けそうそうエンジンが届き、とりあえず排気ポートからピストンの状態を確認。
すると・・フロントバンクが死んでます(T^T)
ヘッドを開けてシリンダーの状態を確認。↑がフロントバンク。見た感じ大丈夫そう。
↑そしてこっちがリヤバンク。これも平気そう(^^)
とにかくシリンダーを外して細かくチェックしないと。そこでシリンダーを外すことに。
しかしシリンダーがエンジンにガッチリ固着しビクともしない。そこでサラダ油に1昼夜漬け
再度チャレンジ。がしかしビクともせず(><)ということで最終手段でシリンダーとエンジンの
境にマイナスドライバを当ててコツコツコツと隙間を作っていく。するとカコッと外れました。
とにかくもの凄く固いので覚悟してください(^^)↑はやっぱり酷かったフロントバンクのピストン。
同じくフロントバンクのシリンダー。これも酷いたて傷がありました。終了です(--;)
とりあえずRCバルブを取り外してみることに。するともの凄いカーボン溜りが。。
右が真鍮ブラシで軽く磨いたもので左が原形。これじゃ固着するわな。
実は大丈夫だろうと思っていたフロントバンクもシリンダー内のメッキにヒビがあり駄目でした。
ということでまたまたヤフオクで中古をゲット。ピストンは3時間使用という極上物。まだ’IN’と
いう文字も残っているくらいなので本当でしょう(^^)
シートガスケット、ヘッドガスケット、RCバルブダストシール、ピストンリング、etcなどを新品で購入し
早速組み込みと思う気持ちを抑えて、まずはセンターシールのチェック。ガソリン:2ストオイルを
1:1でブレンドした混合ガスをリヤバンクから注ぎ、軽くクランキングさせて30分くらい放置プレー。
そしてフロントバンクから液体が漏れてこなければOK。今回は問題なしでした。
次にクラッチ周り。クラッチ板の厚みをチェック。4mmくらいあったのでOK。ただしボスにクラッチ
板があたって削れている箇所が多く見られたのでボスは後日交換したほうが良いかもしれません。
とこれくらいのチェックを終了し、腰上を組み上げる。これは超簡単(^^)あとは載せ換えるのみです!
さっそくNSRを持ち込み外装、チャンバー、ラジエターをとっぱらい
ギヤオイルを抜き、エンジンを下ろす準備OK。ここまでで1時間余り
要しました(^^;)
ワイヤー類を外す前に現状を確認。マニュアルによるとRCバルブはモーターが全開(Hi)の時に
↑この位置にくるように調整するとなっているが、これだとバルブが全開になっていない。
ということなのでマニュアルは無視してモータを全開にした時にバルブが全開になるように
調整しました。
リヤバンクのRCバルブですが、フロントバンクが上の写真の状態の時にリヤはこの状態。
少しずれてますね。ワイヤーの伸びがでていたのでしょうか?時々調整しましょう!
エンジンにつながるハーネス、ホース、ワイヤーを取り外し、ジャッキを用いて下ろそうとしたが
なぜか全然落ちない。おかしいなと思い再度見てみると、エンジンの上側にもう一本残って
ました(^^;)これが狭いとこにあって緩めるのに結構面倒でした。
かなり四苦八苦しながらもなんとかエンジン下ろし終了!ここまでで約4時間かかりました。
かなりの大仕事です。さあSPエンジンを搭載しましょう!
いきなり搭載した写真になりましたが、実はこの後、今年度初の雪が降ってきまして
青空整備場であるため大忙しで作業し、写真を撮れませんでした(><)
載せるまでにも外す時以上に苦しいことがありましたが、なんとか無事終了しました。
まあ、今回は雪(途中から雨)が一番のハプニングでしたが・・・。
センターシールのチェックのために混合ガスをシリンダー内に入れたのですが、組む前
に出来るだけ抜きました。しかし、エンジン始動時にこれが相当カブりの原因になって
いて、何度キックをしたことか・・・・。30分くらいしてやっと本調子になってきました。
あっ、忘れちゃいけないことが一つ。オイルポンプのエア抜きはしっかり行いましょう。
オイルポンプのドレンボルトから泡が出なくなるまで抜き(今回はオイルポンプ自体は
そのまま使ったので出ませんでした)、オイルラインのエア抜きのために、30:1の混合
ガスで10分間アイドリングさせましょう。今回はさらに万全を期すためにガソリンタンク
内に2ストオイルを50:1になるように混入させました。とにかく焼きつきだけは避ける
ように心がけてください。
パッと見何も変わってないように見えるのが辛いところ。。(TT)
試乗で40kmばかり走ってしまいましたが、今回エンジン載せ換えはメーター読みで9,782km
で行いました。ピストン、リング等は新品ではないので慣らしは不要ですが、100kmくらいまでは
オイルポンプが完全に作動しない恐れがあるので回し過ぎないようにします。
最後に、簡単にエンジン載せ換えとか言うが、相当大変な作業ということが身に沁みて分かった。
自分で作業すると様々な点で危険が伴うし、周りの人たちから変な目で見られる。事実、近所
のおばさんが通り際に「邪魔よね」とか言われました(--)やっぱりガレージが欲しいーー(><)
乾式エンジンのアイドリング時の動画を撮ってみました。(WMVファイル)
シャリシャリなNSR動画!
ニュートラル状態でガタガタうるさいのは、クラッチボスの削れが原因です。かなり
ガタが出ているので仕方ないです。知り合いの整備士に見てもらったところ緊急性
は少ないが、ヤフオクでみかけたら購入し変えた方が良いねとのこと。とにかくうるさい(><)