Radeon X800 Pro Review
Radeon X800 Proを使ってみた感想とか、3Dゲームの体感などについて載せます。


Radeon X800 Pro 導入

2004/05/14 15:00更新

RadeonX800Pro256 RadeonX800Pro256 1.導入編
2.2D編
3.3D編
4.ゲーム編
5.ベンチ編
6.総評

最初に環境です。
CPU:Intel Pentium4 3CGHz (FSB800)
マザー:Iwill P4CT(i875P)
メモリー:Infineon PC3200 1GB
カード:Sapphire Radeon X800Pro GDDR3 256MB AGP
OS:Windows XP Professional SP1
DirectX:DirectX9.0b
ドライバ:Catalyst 4.5

1.導入編

先日発表になったR420ことRadeonX800シリーズですが早くもPro版ですが発売開始になったので早速購入してみました。
今回のRadeonX800は基本的に前作Radeon9800XTのアーキテクチャを引き継ぎつつ、機能アップを図っています。その辺のアーキテクチャについては既に各所で詳細に説明されているのでそちらを参考にしていただくとして、このレビューでは実際の使用感について述べたいと思います。
とりあえず見た目はRadeon9800XTと非常に似ている設計です。出力もD-SubとDVI-I、S端子と変わっておりませんが、今回購入したサファイア版にはDVI-I to D-Sub変換コネクタ、S端子 to コンポジット、S端子 to コンポーネント端子とコンポーネント出力を標準でサポートしているようです。現在自分の環境にコンポーネント入力を試せるハードがないため確認できないのが残念です。
ただそれについての説明がどこにもされておらず説明不足感が否めません。マニュアルにも書いておらず、付属のCD-ROMにもX800のオンラインマニュアルが入っておらずリテールパッケージの割にはちぐはぐ感があります。
付属のCD-ROMはドライバ、サファイアのTweakツール、PowerDVD、トゥームレイダーのゲームCDとついていますが、このサファイヤのTweakツールはX800に対応しておらず使えません。
付属のドライバCDはCatalyst 4.4が入っていますが、ATIのページにあるCatalystはX800は対応していないため注意が必要です。
※5/13現在ではRadeonX800Pro対応のCatalyst 4.5をダウンロード可能になってます。
とかなりパッケージの完成度は低いといわざる終えず今後出てくる各社のX800搭載カードはそうでない事を切に願います。
その後Catalyst4.5がATIのページに出てきたのと再度XeonマシンではなくPentium4マシンに環境を変えてテストしてみることにしました。
※初稿時より環境をXeon 2.8GHz+E7505マザーからPentium4 3CGHz+i875Pマザーにドライバを標準添付のCatalyst 4.4から4.5にアップしました。


2.2D編
まず、今回の特徴といえるのが今まで別売りのオプションでの対応だったHDTVアダプタが内蔵になりコンポーネントケーブルが標準で付属しているのは昨今普及したHDTV環境の方には非常に便利だと思います。ただ導入編にも書きましたがその説明が書いてないのはちょっとどうかと思います。ちなみにRadeonX800関連のマニュアルはATIのページよりDownloadできますのでそちらを参照していただきますと良いかと思います。
ATIのページよりDownloadしてきたX800Proのマニュアルによると、D-Sub+DVI+コンポーネント(S端子)の3系統出力に対応らしくなかなか便利です。
画質に関してはDVI-D接続なのでなんとも言えない部分もありますが、
あと2Dのスピードに関してはRadeon9700Proと操作感的には差がないように思います。
画質に関して僕個人の意見ではD-Sub接続でチェックしたところATiらしい発色でRadeon9700Proと差がないように感じました。フォーカスとかも1600x1200でも甘くなったりすることなく満足の行くレベルになっていると感じました。


3.3D編
今回R3xx系同様DirectX9のShader2.0系までの対応としたX800ですが、当初R400はShader3.0対応という情報だったことを考えるとあくまで予想ですが、今度続々登場するShader2.0対応ゲームのパフォーマンスアップを重点に考えてShader2.0+機能アップ止まりにしたのかと思ったりします。
当初Shader3.0を実装してかなりのパフォーマンスを出せる設計をした段階で実際製造する際にコストがかかったり歩留まりが悪いと言うことがわかったので、基本はShader2.0設計で機能を強化し、パフォーマンスを発揮しやすい設計で且つ製造しやすいレベルで押さえたのかもしれません。
これは新しい機能を実装することを重視するか、それとも現行の機能をより高いパフォーマンスで実行できることを重視するかという考え方選択だと思います。
実際現在まだShader2.0対応ゲームがちらほらではじめてる状況なのでこれから本格化するShader2.0対応ゲームで最もパフォーマンスを発揮できるようにしたと考えられます。
そしてもうすぐ登場するIntelのビデオ内蔵チップセットの915GがShader2.0止まりの対応ということなのでゲームベンダーも自然と最新のShader3.0対応ではなくShader2.0をターゲッティングにすることを見越してそういう仕様にしたとも考えられます。
とまぁとりあえず今回ATIのX800ProとnVIDIAのGeForce 6800が発表になった時に思ったのですが、実際使ってみるととにかく今まで使っていたRadeon9700Proと比較して高解像度で重いなぁと感じるゲームが快適に動作したりと単純に満足の行くパフォーマンスが出ていると感じました。
しかしATIの公開しているRubyというデモのようにフルフル機能を使ったゲームははたしてShader2.0系のX800では出ないと思うのですよね・・・・・・
RubyDoubleCross 1280x960 RubyDoubleCross 1280x960
X800Demo : Ruby The Double Cross
X800 Catalyst4.5 X800 Cayalyst 4.5
X800対応Catalyst 4.5
X800 WinXP
Windows上での認識


4.ゲーム編
3D編にも書きましたが、今までRadeon9700Proを使っていたのをX800Proに置き換えして使ってみているのですが、さすがに1年半ぶりというだけあって目を見張るぐらいのパフォーマンスアップを体感できました。
特にBattleField VietnamではRadeon9700Proでは1600x1200で重くて1024x768にしてプレイしていたのが1600x1200でもスムーズに描画されるようになり驚きました。
とりあえず現在手持ちのゲームでFPSを測ってみました。以下の表に書いておきますが、
FPS値はシーンによって大きく変わるというのがあり、一概にこの値が常時の平均値ではないということで参考程度にみていただきたいです。
3Dゲーム
タイトル
AvrFPS
推奨解像度
動作
備考
BattleField Vietnam109.039
1600x1200 32Bit
画質はすべて最高設定
トゥームレイダー 美しき逃亡者56.439
1600x1200 32Bit
PS2.0設定で他はデフォルト
Need for Speed Underground39.520
1280x1024 32Bit
※FPSに関してはFraps Ver2.10で計測しました。


5.ベンチ編
今回発表当初から伝えられていたベンチマーク値ですが、当初CD-ROMに付属していたCatalyst 4.4とその後公開されたCatalyst 4.5に置き換えますと3DMark03の値が大幅上昇しました。
まだまだドライバのチューニングが進んでいないのだと思われます。
比較のため同環境でドライバをCatalyst 4.4と4.5それぞれ使用した場合の比較も掲載いたします。
AquaMark3だけCatalyst4.4の方が結果が良いのですが、何度やっても近似値しか出ないので、やはりまだチューニングが進んでいないのだと推測されます。


3DMark03 Build 340
Catalyst 4.4
Catalyst 4.5
3DMark
8544
9567
3DMark03
3DMark03 Detail

3DMark 2001SE Build330
Catalyst 4.4
Catalyst 4.5
3DMark
19253
19274
3DMark2001SE
3DMark2001SE Detail

AquaMark3 (1024x768 AA:OFF Aniso:4x)
Catalyst 4.4
Catalyst 4.5
GFX
7872
7347
AquaMark3

FFBenchmark Ver2.0
Catalyst 4.4
Catalyst 4.5
Score-H
5829
5882

FFBenchmark Ver1.1
Catalyst 4.4
Catalyst 4.5
Score
6396
6397


6.総評





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