Radeon Review
Radeonを使ってみた感想とか、3Dゲームの体感などについて載せます。


Radeon 導入

Radeon DDR64 VIVO 1.導入編
2.2D編
3.3D編
4.キャプチャ編


最初に環境です。
CPU:Intel PentiumIII 600E@800MHz
マザー:Intel VC820
メモリー:SEC PC800 RIMM 128MB
カード:Radeon DDR64MB VIVO
OS:Windows Me
ドライバ:4.13.7041(DirectX8 Suported for Win98/Me)

1.導入編
今まで2D専門ビデオカードメーカーATIが勝負に出たRadeon。コードネームRage6はnVIDIAのGeForce2とは違いHardware T&Lを搭載しているわけではない。
Radeonが搭載しているカリスマエンジンは正確にはHardware TCLエンジンを搭載している。TCLはT&Lとは違い、Transform&LightingだけでなくClippingも持っている。
nVIDIAの次世代チップNV20ではサポートすると思われるが、現行のNV15ことGeForce2 GTS、NV11 GeForce2 MXではまだT&Lだけハードウェアレベルで対応している。
それに、RadoenにはHyperZと呼ばれる、オリジナルの圧縮技術を持っている。そして、GeForce2でもサポートしていないEnvironmentBumpMappingをサポートしていたりと、かなり強力な3Dを持っている
2Dも、ATIのお家芸といえる安定した画質、CPUの負担を軽減するDVD再生支援機能など3Dに気を取られることなく他社よりも2Dの面で優れた機能を持っている。

さて、ようやく手に入れたRadeonですが発売から2ヶ月たち値段もこなれてきたので、狙ってる人も少なくないはずです。
そんな中僕が購入したのはRadeon DDR64 VIVOバルクです。評判悪いバルクですが、820、BXマザーでは問題ないとのことです。
基盤を見ると、HYNDAIのDDR SDRAM 166MHzが載ってます。リテール品は183MHzのタイプが載っているところを見ると、やはりバルク品は低クロックのメモリーを使っているようです。
しかし、バルク品とリテール品でクロックを変えてるのはひどいと思うのだが・・・・
ちなみに、これから買おうとしている人のために情報。166MHz動作と182MHz動作のバルク品を見分ける方法です。
メモリー表記が最後がTC-G6だったら166MHz、TC-55なら182MHz動作です。そこで見分けるしかないはずです。64MB版バルクを買う人は参考にしてください。

ATIのおきまりのドライバのへぼへぼ具合も相変わらずのようで、VIA系のマザーボードでは多数不具合が報告されてます。
だがそれも、ドライバが更新されていくうちに問題なくなっていくだろう。AIW Radeonも近いうちに出てくるだろうがドライバにはすでにAIW Radeonの名前があり、一応対応はしているようだ。
あとはドライバの進化を待つのみだ。


2.2D編
2Dですが、画質はG400よりちょっと落ちる感じです。
ナナオのFlexScan T962で1600x1200での使用感ですが、G400の方が若干シャープです。
問題の2Dのスピードですが、これもG400よりスクロールが若干劣るだけなので十分な性能を持っていると思われます。
2D用のベンチマークは信用していないのであえて載せません。


3.3D編
前作Rage128Proよりも大幅に強化された3D機能を実際ベンチマークとは別の面から評価してみたいと思う。
ベンチマークとは違い、実際の3Dゲームでの個人的な評価を書いてみた。
3Dゲーム全体でいえることなのだが、画質が全体的に赤いそして若干暗い。G400程じゃないがVoodoo3にはとうてい及ばない。まぁVoodoo3が明るすぎと言う説もありますが・・・・・画質に関しては全く問題ないように感じました。
そして、今回から搭載されたH/W TCLエンジン−カリスマエンジンの性能を見るために対応ソフトを数本やってみました。
その威力はすさまじいもので、OpenGLゲームの「Soldier of Fortune」では設定可能な最大解像度1600x1200で32Bitでプレイしてもそのパフォーマンスは落ちないし S3TC対応なのでS3TCをオンにしてやるとテクスチャの画質も向上します。
コレに関しては予想以上の動きで、G400、Voodoo3だと同じ環境でも800x600が限界だったことを考えるといかにH/W TCLエンジンが有効に作用しているかがわかります。
Radeonユーザーは一度はやってみると良いかもしれません。
その他DirectXゲームではそのゲームが設定できる最大解像度でプレイしてみましたが、どのゲームでも全くと言っていいほどパフォーマンスが落ちない。
たとえば、「Need for Speed Porche Unleashed」では1920x1200 32Bitカラーでプレイしたのですが、コレが全く重くない。まぁ21インチモニターユーザーなら1600x1200 32Bitくらいがパフォーマンス以前に画面の大きさ的に丁度良いのかも・・・・・
っとまぁ・・・・さすがに3Dに力を入れたと言っているだけあってそのパフォーマンスはGeForce2 GTSに負けるとも劣らないものになっていると思います。
しかもGeForce2など一般的にどのビデオカードも高解像度、高発色になるほどパフォーマンスがみるみる落ちていくのでその点においてはRadeonは最高のカードといえます。
以上の点を考えると、19インチ以上のモニターを持っている人はRadeonの方が3Dゲーム楽しめると思います。

あとRadeonの機能をフルに生かしたゲームはまだないのですが、Radeon付属CD-ROMに入ってるRADEON's Arkというデモがもっともその機能を生かしているので一度見てみるのがよいと思います。
たださすがにこのデモはかなり重いです。メモリー256MBないとまともに動かないので注意

Radeon's ARK Soldier of Fortune 1600x1200 32BitColor
Need for Speed Porche Unleashed 1600x1200 32BitColor EURO2000 1600x1200
3Dゲーム総評
タイトル
対応
API
H/W TCL
最大
解像度

備考
Need for Speed IV HighStackesDirectX6
1600x1200
デフォルトでは認識できないので、RadeonUtility(仮)で対応させた。
Need for Speed V PorcheUnleashedDirectX7
1920x1200
デフォルトでは認識できないので、RadeonUtility(仮)で対応させた。
FIFA 99DirectX6
640x480
解像度変更不可
FIFA 2000DirectX6
1600x1200
デフォルトでは認識できない上解像度も640x480固定なので、RadeonUtility(仮)で対応。
FIFA 2001DirectX7
1600x1200
Radeon正式対応している上、推奨カードというだけに1600x1200でも特に問題なく非常にスムーズ
F1 2000DirectX7
1024x768
フル設定だと若干だが重い。
EURO 2000DirectX7
1600x1200
デフォルトでは認識できない上解像度も640x480固定なので、RadeonUtility(仮)で対応。
Soldier of FortuneOpenGL
1600x1200
FSAA動作設定でも軽い。
Mobil1 Rally ChanpionshipDirectX6
1600x1200
Suprime SnowboardingDirectX7
2048x1536
Final Fantazy VIIIDirectX6
640x480
アルティミシア戦最終形態時のみ若干重い。これはCPUの問題か?
セガラリー2DirectX6
800x600
メサイアDirectX7
1856x1392
BIO HAZARD 3DirectX6
1600x1200
SWAT3DirectX6
1600x1200
Motocross Madness 2DirectX7
2048x1536
Midtown Madness 2DirectX7
2048x1536
Slave ZeroDirectX6
2048x1536
Colin McRey Rally 2.0 (Demo)DirectX7
2048x1536
英雄伝説IV 朱紅い雫DirectX7
640x480
一応D3D対応らしいが、どこに使われているかは不明。動作は問題なし


4.キャプチャ編
ATIのビデオキャプチャソフトはデフォルトでMultiMediaCenter、通称MMCが付属している。
この歴代のAll in Wonderファミリーから続いているMMCもRadeon用として、最新のMMC 7.0が付属しています。
このMMCはDVD プレイヤーやCDプレイヤー、VideoCDプレイヤー、ファイル再生プレイヤーそして、TV又はVideoInがあるのですが、Radeonファミリーでキャプチャできるのは、All in Wonder RadeonかRadeon DDR64 VIVOじゃなくてはなりません。
正確にはATI Rage Theater搭載したカードなら使うことができます。
で・・・・・実際のキャプチャ性能はVideoCD準拠の352x240やDVD規格の752x640も使うことができます。MPEG1、MPEG2ソフトウェアエンコードによるキャプチャができるのですが、 いかんせんこのMMC、動作が不安定でよくフリーズします。
その上ユーザー設定を無視してMPEG2で勝手にキャプチャしたりとかなかなかの曲者です。
そこで、最近発売されものすごい人気を誇っているカノープスのWinDVRに付属しているソフトでキャプチャしてみることにしました。
このWinDVRはWDM対応ドライバのキャプチャデバイスなら何でも使えるということで、 Radeonで試したのですが、全く問題なくキャプチャできました。
しかもこちらの方が、非常にソフトの安定性が高い上に、MMCより軽いです。
細かく設定も可能なので、非常に便利だと思いました。
ちなみにInfomagicよりWinDVR ARENAとしてソフト単体で発売されているので興味がある人は買ってみると良いかと思います。価格も4000円ちょいなので手が出しやすいと思います。
僕自身これを使い初めてからは、MMCでキャプチャをすることがなくなりました。
もちろん欠点もあって、画質に関してはMMCの方が良いと感じました。
しかしソフト自体の安定性やCPUの負担の少なさを考えると僕はWinDVRでキャプチャしています。
僕の個人的な意見ですが、WinDVRのハードはいまいちだと思うのですが、ソフトは良い出来で、Radeon VIVOはハードは良くできているのだが、ソフトが良くないと思います。
RadeonとWinDVRの組み合わせはある意味ベストマッチングと言えるかもしれません。
が・・・・・・しかし、ATIもTV Wonder USB Editionの発売に当たって、今後All in Wonderファミリーも日本でのステレオ放送に対応するとのことなので、MMCの次期バージョンに期待したいです。いつになるかは一番の問題ですが・・・・・
MMCのDVDプレイヤーは実はRadeonのDVD再生支援機能にフル対応している唯一のソフト(Windows9xのみ)でもあります。だからRadeonでDVDをごらんになる方は一度MMCのDVDプレイヤーでみることをおすすめします。
Radeon's ARK Radeon's ARK Radeon's ARK





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