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X1/9レポート


Carrozelia Kawano工房より
X1/9 1300'73
みなさんに珍しいものをお見せしましょう。写真はデビュー当時の最初期型FIAT X1/9であります。日本では1974年からロイヤルモータースにより輸入されたものが最初ですが、それ以前のモデルということになります。正確に車体ナンバーがいくつのものから輸入されたか定かではありませんが、メンバーの所有する1300で最も数字が若いのは1万番台です。ところがこの車はなんと1千番台。もちろんある方が現地に行って個人輸入したものです。このライムグリーンの1300のどこがどのように違うのか、おって見てみましょう。

車体ナンバー
このとおりひじょうに数字が若い。ちなみにMOTORE ENGINEのところが138は1500cc。その後ろのASはキャブレターモデルを示すもので、インジェクションモデルはBS。そのうしろの3桁の数字は排ガス規制によるエンジンの違いを示します。ボディカラーは3桁のナンバーになっています。イギリスのX1/9 Owners'Clubのページにいくとわかりますが、かなり色のバリエーションがありました。このグリーンはメタリックではありません。

リアView

日本に輸入された1300とほぼ同じである、しかし。微妙な違いでわからないかもしれないが実は分割バンパーの突起した部分が小さい。輸入されたUS 49stateモデルはもっとデカイ。後に5マイルバンパーが出てくるお国では安全対策に余念がない。また、1978年から輸入された梯子型バンパーのモデルはテールパイプが右出しであった。
フロントView

写真では暗くてわかりずらいかもしれないがウィンカーランプのレンズがクリア色だ。1974年からのものはオレンジ一色でこの形のもの。さらに1978年からのものはボディーから離されて梯子バンパーに取り付けられ、形状も違っていた。梯子バンパーモデルのウィンカーは1500ccモデルのそれと同じものである。
リアView

こうやって見るとどこかでみたカタログのイラストにそっくりだ。
1500ccモデルの場合でもそうだが、ヨーロッパモデルはサイドランプがない。黒いスリットの入った蓋がされている。
エンジン

あまりの違いにイヤになる。日本に来た圧縮比8.5の66HP/5900rpmとは大違いだ。エアポンプはもちろんない。キャブレターも排ガス対策用とは違う。それにヘインズのマニュアルでしか見ることはなかったが、ディストリビューターが見えるところに付いている。作業効率を考慮した設計変更だが、結局水回りのメンテナンスにじゃまだということで戻されたようだ。余計なパイプは一切見えない。

注:断わっておくが、こんなにすっきりにしたのは河野さんではない。はじめからだ。(エアクリーナーははずしてます)
コクピット
この頃のヨーロッパではウィンカーを両方同時に点滅させることをしなかったらしい。ハザードという概念がなかった。左下に見える赤いボタンが日本で付けられたものだ。
また今回写真を載せられなかったが、ハンドブレーキの両サイドにレバーがあり、左は日本でも付いていたチョークレバー。右側にあったのはナント!自動巡航スイッチといいますか、ようするにアクセルを離しても一定にスロットるをあけておいてくれるレバーがあったのだ。


私なりに調べた知識で書いていますが、もしそれは違うとか、さらにここはこうなんですなんてありましたら、何でもメールしてください。感想もうれしいです。
入間の河野さんに感謝。

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