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◆主な薬効 | |
血流改善・炎症・痛み解消 | |
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◆入手方法 | |
スーパーや八百屋で購入するか、庭やプランターで栽培する。 |
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◆メモ(料理のしかた) | |
![]() 根に茎の部分を2〜3p残して切って、これを植えれば、 時期を問わず、簡単に栽培でき、 ネギ坊主もとれるので重宝する。 |
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◆栽培ポイント栽培ポイント | |
酸性土を嫌うので、必ず石灰を。乾燥と雑草防止のため、 モミガラをふると良い。 深ネギは土寄せが重要な作業。同時に追肥も行いましょう。 ネギの原産地は中国の西部といわれ、 わが国では古くから作られており、 今では食生活から切り放せないものになっています。 気候的には15〜20℃が生育適温といわれますが、 寒さにはたいへん強いですが、湿度には弱いので、 通気の悪い粘土地や排水不良地では、 栽培を避けるか堆肥を施したりしてなるべく通気の良い畑に してやりたいものです。 栽培の仕方によって 深ネギ栽培と葉ネギ栽培とに分けられますが、 深ネギにはビタミンC、 葉ネギにはビタミンAが多く含まれています。 |
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ネギは217年に書かれた「神農本草経」に、 葱白として記載されている、 古くから使用されてきた生薬です。 長ネギ、細ネギなどの種類を問わず効果がよいので、 薬として認識されずによく使われています。 例えば、ネギを刻んで、冷ややっこや湯豆腐の上に置いたり、うどんに入れたり、ネギトロにしたり、ネギ焼きにしたり・・。果てはネギをくし焼きに挟んだり、すき焼きに入れたりと、 たくさんの料理に使われています。 なぜこんなに多用されるようになったのでしょうか。 ネギが入ったらおいしくなるというのも一つですが、 もっと大きな理由は、ネギには薬としての効果があったからなのです。 ネギは、アリシンを含み、血塊をよくしてくれます。 その結果、食べたら腹痛を防ぎ、消化を助けてくれます。 また、ネギを皮膚に張れば、鼻の通りをよくし、 打ち身などによる血滞を解消し、腫れや痛みを取り去ってくれるのです。 それだけではありません。ビタミンB1を多く含み 強壮作用もあるため、体が疲れて、不眠症になったり、 精神不安や神経衰弱になっていても、 ネギをたくさん食べれば解消してくれるのです。 便秘している人も下痢している人も、 ネギをたくさん食べると、正常になるのです。 こんな優れもののネギだからこそ、いろんな料理に添加されるようになったのです。 徹夜などで頭がボーッとするように感じたら、 迷わず生のネギを2〜3本かんでみましょう。 かんでいるうちに、頭がさえてくること請け合いです。 特に受験シーズンで睡眠不足になっている受験生は、 ネギをたくさん食べましょう。 量を多く採れば、煮たり焼いたりして食べても、頭がはっきりしてきます。 高齢で疲れやすく、頭がすぐ疲れるという人も、 たくさん食べることをお勤めします。 腰痛がひどい人や、肩、背中、ひじ、ひざの痛みを 持っている人も、たくさん食べれば解消しますが、 ネギをたくさん風呂に入れて入浴すれば、 もっと簡単に効果があります。 これはネギが血液をさらさらにしてくれ血流を改善して 体を温め、肉体疲労を取り除いてくれるからです。 また、風邪をひいたかなと思ったり、 風邪をひきそうだと思ったら、 ネギを刻んでコップに半分ぐらい入れ熱湯を注いで 飲み頃になったら、その汁を飲んでみましょう。 翌日は完全な健康体になっています。 このとき、面倒でなければ、ネギをお酒で煎じて飲むか、 ネギのみじん切りに、ショウガの搾り汁と大根おろしを 加えたものに、熱湯を入れ、しょうゆ少々と梅干しの肉で 味付けして飲んで寝ると、鼻水がぽたぽた落ち始めていても、 次の日には改善します。 最後に、ネギのおいしい食べ方を、もう一つ紹介します。 ネギを庭やブランターなどに植えておくと 4〜6月頃に花(ねぎ坊主)をつけます。 この球形の花穂を採り、水中で振り洗いした後、小さな花を を一つ一つちぎってボールに取り、塩、コショウ、ツナの缶詰を入れて混ぜて味ををなじませます。 これを炊きたてのご飯に混ぜ込むと、おいしいネギご飯の 来上がりです。 このネギご飯を食べたら、 今度はネギ坊主が待ち遠しくななりますよ。 |
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2006年徳島新聞・薬草を食べるから |