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◆主な薬効 | |
根に去痰・鎮痛効果 | |
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◆入手方法 | |
山野に自生、あるいは花壇で栽培しているものを使用。桔梗根は漢方薬苛で購入できる |
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◆メモ | |
![]() べても太ることはない。 ![]() ![]() |
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キキョウは昔、野山に行けば必ず見られる身近な植物でしたが、今はまれにしか見かけません。 反対にあちこちの花壇で、トルコギキョウなどとともに植えられています。 この根を採集し、洗ってコルク層をはいで乾燥させたもを漢方で桔梗根といいます。 去痰剤や咽頭痛の薬として、煎じるか粉末として使われます。 キキョウは秋に花を咲かせ、根の収穫期は茎の枯れる11月から3月まで。根が一番充実した時期に掘り取ると効果がよいためです。根は乾きにくく、普通は外皮をむいて乾燥させます。面倒なら細かく刻んで風通しのよい所に干しても、家庭用として使えます。 薬用に使わないのなら、採集した根をよく洗ってささがきにし、水によくさらしてキンピラ風に調理するとおいしい一品になります。ゴボウのささがきと一緒にいためると一層よいでしょう。 ところで、朝鮮半島で食べられているトラジは、この根を料理したものです。 また、根を漬物にしてもおいしくいただけます。 普通の漬物でもいいのですが、5%の塩水に一晩漬け、半日乾燥後、みそ漬けにしてみてください。 お薦めの一品です。 春に出る少し太めの若芽や若茎の先の柔らかい部分は、生のまま天ぷらやいためものにします。 また、ゆでて水にさらし、ごまあえ、酢みそあえにしてもおいしく食べられます。 咳払いが激しい人などは、痰が切れやすくなり、痰そのものも減ってきます。 そのためにも花壇のキキョウには有機肥料を多めに施して、根を充実させてください。 花は天ぷらにするほか、3倍の量の焼酎に漬けると、2〜3時間で談青紫色に仕上がります。 摘み取ったときの切り口から流れ出る乳汁が多いと濁るので、できるだけきれいにふき取るか、花を摘んで少し切り口が乾いた状態のものを漬けると、澄んだきれいな色に仕上がります。 焼酎は長く置くと退色するので、色の美しい1・2週間で飲みきるようにしましょう。ほかのいろんな色の花を焼酎に漬けても、楽しいのではないかと思います。 野生のキキョウは青紫色ですが、園芸用の白色や八重咲きの根も同様に使えます。 乾燥させた桔梗根は1日3〜10cを600_gの水で煎じて、3回に分けて服用すれば、ヒ膿・鎮痛・去痰、解熱効果があるほか、強壮剤として風邪・咽頭痛・気管支・ぜんそく・へんとう炎・鼻詰まり・肺結核・ろく 膜炎・胸痛・骨膜炎・化膿症にも効きます。 桔梗根は、二千年ほど前の中国最古の薬物書「神農本草経」にも記載されているように、古くから使用さ,れている漢方の生薬なのです。 |
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2001年徳島新聞・薬草を食べるから |