コウモリラン

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ビカクシダ(コウモリラン)
学 名: Platycerium bifurcatum
和 名:ビカクシダ
通称名:コウモリラン
科 名:ウラボシ科
属 名:ビカクシダ属
性 状:常緑多年性シダ
原産地:豪州、ニューギニア地方


特   徴
ビカクシダは主にコウモリラン(ビフルカツム)とウィリンキー(ナガバビカクシダ)というタイプがあります

 鹿角形の白色綿状の葉を垂れ下げるユニークな姿の着生シダの1種です。
 葉は裸葉と胞子葉の2種があり、密着して着生しているのが裸葉で、外套葉とか貯水葉ともいいます
 内部に貯水組織があり、古くなると褪色しますが、脱落することはありません。
 葉の表面に白い綿状の毛がついており、葉が垂れ下がった風代わな植物です。
 胞子葉は主に観賞する部分で、革質で鹿の角のような形をしています。
 根は外套葉の下から伸びています。

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管理方法・環境  
【置き場所】 
 明るい日当たりを好み、秋〜春は明るい場所に、置いてください。
 日の当たらない場所に置いておくと葉が落ちてしまうので気をつけてくさい。
 夏は半日陰に置きます。強い直射光に当てると日焼けを起こしますので20%遮光すること。。
 耐陰性は比較的強いのですが、光線が不足すると葉が黄変します。
 
【温度・越冬】 
 生育適温は20〜30℃程度ですが、耐寒性はかなり強く、乾燥気味なら0℃にも耐えまるので、
 普通の室内で越冬は容易にできます。
 ただし、ビカクシダ以外のこの仲間の多くは冬は5℃以上の所で管理しますが、
 10℃以上が必要なものが多いのです。


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栽  培
【水やり】 
 高温多湿を好むので、生育期の夏は水を葉水も兼ねて十分に与え、外套葉の裏側にも水を与えます。
 耐寒性はかなり強いです。
 冬は水を控えます。
 乾燥には強く、越冬中は半月以上水をやらなくても差し支えありません。 

【肥料】 
 夏の生育中のみ液肥をときどき与えます。
 固形肥料だと2ヵ月に1回ほどを、(油かすやマグアンプなどの緩効性肥料を)
 薄い布に包んで外套葉の裏側に置いて下さい。
 年間を通して肥料は少なめがよいでしょう。

【植え付け】
 鉢の場合、鉢に水はけの良いもの(ひゅうは土など)を三分の二を入れ、その上に水ゴケを入れて下さい。
 苗を水ゴケの上に置き、鉢と苗を紐で縛って下さい。しばらくすると、外套葉が鉢を覆うように育っていきます。
 
 ヘゴ板の場合、根の部分を水ゴケで覆い麻なわなどで縛りつけます。
 半年くらいしたら、根がヘゴ板にひっついてきますので麻なわなどをほどいて下さい。

【植え替え】 
 5〜6月が植え替えの適期です。
 よほど大きくならない限り植え替える必要はありません。

【殖やし方】 
 株分けで殖やします。
 コウモリランは、子株が出てくるので、裸葉を3枚ぐらいつけて、胞子葉を切り取り
 裏に湿らせた水苔をつけて植えます。

【病害虫 】
 特にないようです。
   
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