ビ オ ラ

 

すみれ科: 1,2年草で英国原産です

 すみれは南極を除く全ての大陸に育成します。
 パンジーの育種は18世紀から始まり、数種の野生種が複雑に交配されています。

 ビオラは19世紀の終わりより育種が行われて、パンジーより染色体数が少ないとされています。
また今日、花径が5〜6cm以上のものを一般的にパンジー、3〜4cm以下のものをビオラと呼ぶことが多いようです。

 最近では、パンジーと ビオラの境界線がより曖昧になっています。
 これは両者が容易に交配して採取できるためです。
 パンジーと ビオラは分類学上はどちらもビオラ属の植物で同一のものです。
 日本では、《三色すみれ》という呼び名で親しまれております。

 パンジー・ビオラは、冬から春にかけて花壇に欠かせない花苗で、
 うまく育てると10月〜年が変わり春いっぱい(4月頃まで)咲く植物です。

苗の選び方
 ポットいっぱいに株が張り、葉が伸びすぎづしっかりしていること。
 花が1〜2輪咲いている(品種・花色を確かめるため)
 茎が立って伸びすぎているもの、また葉が黄色いものは購入しないように。

苗の植え方 ・ 育て方
 寒さに強く、多少凍っても枯れませんので、苗は、年内に植え付けるようにします。
 あまり気温が低いときに植えかえると春までに大きくならなかったりしますので。
 これを防ぐために、根の側面・底を軽くほぐしてから(根を広げ根が張りやすくしてやる)植えます。

 植付けの間隔は広めに取ると長く咲きます。
 植えつけた冬場の管理場所は、建物の壁面や、堀際など北風がしのげる場所で育てると長く花を楽しめます。
 (陽だまりの良いところ)
 
 植え付け時に元肥としてを混ぜておくとよいですよ。
 秋から冬の気温の低いうちは追肥は必要ありませが、開花期間中に液肥を与える場合は冬は月に2〜3回、
 春先になれば週に1度くらい与えます。根をいためやすいので、液肥は規定より薄めにしましょう。

 
春先は乾燥に注意
 ビオラはとくに乾燥に弱く、水を切らすとしおれます。
 鉢土が白くなりかけたらたっぷり水をやってください。
 夕方や夜の水やりは凍結や夜間の成長の心配があるのでやめましょう。
 花の上からは水はかけず、根元に流し込むように水をやってください。

種を蒔く
 夏の暑さが少し和らぐ8月下旬にタネをまきます。
 この時期にタネをまくと、10月下旬〜11月上旬に開花し始めます。
 タネまきがこの時期より遅れると、花が咲くのは春になります。
 パンジーやビオラの発芽適温は18℃前後なので、軒下など日陰の涼しい場所で管理します。
 本葉が1〜2枚出そろった頃に、根を切らないように注意して、2,5〜3号ポットに移植します。
 葉がポットを覆う状態になったら、花壇や寄せ植えに植え付けられます。

注意点
 通常、一般の肥料をやりすぎると、葉ばかりが育ちすぎますので、ビオラ専用の肥料を与えた方がよいようです。
 ビオラは毎日のように花をつけますので、花つみは毎日こまめに行います。

宿根ビオラ
 本来パンジー・ビオラの属するスミレの仲間は宿根草です。
 英国などでは普通に出回る種類なのですが、日本では数年年前から流通が始まり人気が高まっています。
 日本の夏を越えられないことが、パンジーと ビオラの欠点なのですが、
 この宿根ビオラは比較的夏に強い種類です。開花は11〜4月ごろ。

 真夏は風通しよく蒸れに注意してできるだけ涼しい環境にして下さい。
 挿し芽で増やす事ができるのも、宿根ビオラの特徴です。
 普通の三色スミレ(パンジー)も可能ですが。
 発根率はやや良いようです。
 花が終わり、夏超えの準備をする6月始め頃に、込み合った茎などを下の方に葉が残るように枝を刈り込み整理します。
 挿し木はその時に、切った茎を使うといいです。試してください。? 
 挿し芽を発根促進剤につけておいてから専用土に挿し木します。
 成功率も高くなると思いますよ。
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