■馬と少年■

「百姓の男の子といっしょだなんて。
かんがえてもごらんなさい、つまらないじゃないの」

「私たちがナルニアへ着いたら、わたしもその田舎の子と変わりない、
ただの人間になるってことをあなたは忘れているわ。
それに、ともかく約束したのよ」
シャスタ
ピーター王のころ。
少年シャスタは貧しい漁師である父が自分をカロールメンの大貴族へと身売り
する相談を偶然耳にし、さらに自分が赤ん坊の時に岸に流れ着いた小船の中
にいた子供であり、父の実の息子でないことを知ってしまいます。
その夜、シャスタは大貴族の馬ブレーと共に逃げ出し、ナルニアへの道中でア
ラビスという少女に出会うのです。