Prep. 7 大航海の理由

 カスピアンがアスランの下、一の王ピーターの下でナルニアの王として王冠を擁いてから3年、もとナルニア人とテルマールからのナルニア人(テルマール人と呼んでいます)はみななかよく暮していて、万事うまく治まっています。摂政としてはトランプキンが活躍し、それでカスピアンは即位の時の誓いを守る為に東の海へ出帆しました。かつて、コルネリアス博士が教えてくれた、父の友達であり、おそらく自分の理解者になってくれるだろう7人の貴族を探さなくてはならなかったのです。
 この東の海や7という数字はキリスト教的な暗示でもあるようです。東の海は朝日が昇るところであり、アスランとは暁(夜明け)の意味があり、なにやら象徴めいたものを感じますね。7という数字は7人の御使いに代表されるように非常に重要な数字だそうです。
そう言えばナルニアも7篇でした。

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挿し絵については岩波書店ナルニア国ものがたりより選び、引用しました。
ナルニア国ものがたり 全7巻 C・S ルイス作 ポーリン・ベインズ絵 瀬田貞二訳岩波書店