Prep. 14 戦争

 1940年の疎開というと、やはり1939年からの第2次世界大戦が考えられます。このころのイギリスは7月から制空権を争い、本土にも空襲がありました。9月から12月まではロンドンに大空襲があり、それはブリテンの戦いといわれています。
 さて、この空襲をさけてカーク博士のもとへと我が子達を送り込んだペヴェンシー先生、カーク博士は徴兵の逃れたようですが、それを考えるとこのおふた方(お年寄りのカーク博士はともかく、特にペヴェンシー先生)は人材としては本国に残さなければならないような要人だったのかもしれません。
 ところでこの頃のポリーはどうしているのでしょうか?ポリーはこの頃50歳前後。しかもロンドンに家があるわけですが・・・。それでも難なく戦火を逃れた彼らは、それから数年後にお食事会を開き、ティリアンの姿を見て、ふたたびナルニアの門をくぐることになるのでした。

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挿し絵については岩波書店ナルニア国ものがたりより選び、引用しました。
ナルニア国ものがたり 全7巻 C・S ルイス作 ポーリン・ベインズ絵 瀬田貞二訳岩波書店