電磁式トランクオープナー

2004/4/29

 だいぶ前からの懸案だった電磁式トランクオープナーをついに完成しました。駆動カムなどのメカ関連は自作するしかないのですが、電気配線に関してはいろいろと考えた結果、

(1) 配線の簡略化
(2) スイッチ配置の自由度

の2点のメリットからワイヤード式にせず、リモコンドアロックと同じ電波式リモコン方式を採用しました。ツーフィット社から汎用トランクリリース機能付きのリモコンドアロックシステム+リリースモーター(プランジャ)の一式を取り寄せ、ちょっともったいないけどそのドアロック機能はすべて殺して、トランクリリース機能のみつかっています。無線リモコン2個付きで23500円でした。

 いま使っているリモコンドアロック(トランクリリース機能はない)と丸ごと入れかえることもできますが、一つのリモコンでドアとトランクを制御する場合には、トランクを開けると同時に必ずドアがアンロックされるなど、ちょっと不便な点もあるようなので、ドアとトランクのリモコン系は独立させました。

 まず、トランクリッドのキャッチは給油口の真上で、ガソリンタンクへのパイプを囲むようにステーが設置されています。この部分に細工をしなければなりません。

↓ツーフィット社のセットに付属してきたリリース用プランジャー(電磁石)です。

プランジャから出ている牽引ワイア↑は太すぎて曲がりが悪いので、アルミブロックで細い2本のステンレスワイアに接続。アルミブロックが自由に回転することで、伸びなどによる2本のワイアのわずかな長さの差を吸収します。もちろん万が一1本が切れた場合にも動作が可能です。

このプランジャを給油パイプの横の隙間に取り付けました。
2本のワイアで自作の駆動カムを回して↓、
鍵でトランクを開けるときと同じ動作をさせます。この部分、実は、相当苦労しております(−−)。


難関だった点: 鍵を使って手で開けるときは、150度くらいキー軸を回します。同じことをプランジャでやらせたいわけですが、プランジャのストロークが20mm弱しかないため、150度も軸を回すにはワイアを掛けるカム(プーリー)の半径をかなり小さくすることになります。しかし!!!、ストロークから決めたカム半径1cm(上の写真で黒い部分)では、プランジャの力が足りずに回りませんでした。困り果てて、苦し紛れにカムベース(3cm角)の角に引っ掛けて(これでカム半径で2cm相当)、ようやく動作。ストロークが足りない分は、90度回った位置を初期位置とすることで解決しました。つまり、最初の90度分は遊びなので、回転角は60度くらいでもよかったのでした。駆動カムはアルミブロックとアルミのつまみから削って作ったものです。きれいに回そうと、形状に凝って苦労したのに、結局、設計とは異なる不細工な使い方になってはしまいましたが、まあ、結果オーライということで・・・。

 


 
受信機↑は、リアタイヤハウスの上に設置。トランク照明灯のための常時12Vの線が既に来ているので、配線はトランク内で終了します。これが電波リモコンにしたメリット(1)です。

 


もう一つのメリット(2)は、
スイッチ配置の自由度。このようにリモコンをアームレストに貼りつけました。リモコンは2台買って、左右両方に設置したので、助手席からでも開けられます。貼付け位置は、雨水がかからない、間違って押さない、でも押しやすい、の三点を考えて、ここになったのでした。一瞬押しても開いてしまうドアの場合と違って、リモコンを3秒ほど押し続けてやると、ガツンと音がしてトランクが開くようになっています。ちょっと待ちどうしいが、これなら、なにかが当たってしまっての誤動作も少ないと言えます。
(
2004/5/1追記: 試験の結果、ボタンを間違って押してしまう確率は低そうなので、3秒待たずにすぐリリースされる配線に変更してみました。しばらくこれで使ってみます)。

(2004年7月10日追加)
 その後、電磁式トランクリリースが、しばらく運転してなかったりしてバッテリーの電圧が若干下がると、エンジン始動前には電圧不足でリリースできないことがあることを経験しました。前述の通り、ぎりぎりの力で駆動しているのは確かです。このままでは真冬の朝には動作しなくなるのは確実なので、スプリングとボールチェーンで、常に少しテンションをかけて、プランジャーの動作を助けることにしました(下の写真)。これでかなり電圧が下がっても安定して動作するようになっています。皮肉にも、上記では無駄になっていた苦心作のプーリーが、ここでやっと役に立ちました。最初からこう言う設計だったといえば完璧な姿なのですが、実際は泥縄方式です。でも結果は完璧ですから、まあいいかなと(^^; 思考錯誤の賜物です。
 


 余談ですが、トランクオープン自動化で、もっとも基本的な注意は(ずいぶん前に書きましたが)トランクリッドを支えるスプリングの強さを調整しておくことです。

このスプリングが強すぎてガーンとトランクリッドが上まで跳ね上がってしまう状態では、自動オープン時にヒンジを痛めてしまいます。上右写真みたいに、ポンと小さく開くところに設定するのが大切なのです。

 

 わたしがトランクをぜひ電磁式としたかった理由は、例えば、ゴルフ場に着いたとき、キーを持って車の後まで行って開けなければならないのです。その間、キャディーさんは、「この車、なんでトランク開かないの?」みたいな顔で待っているわけです。また、近頃は、テロ対策で、駐車場入口でトランクを見せてください、というのがあるのです。こんなケースでも、これからは便利になりそうです。いつも厳しい改造評論家の妻からも、「こりゃいいね」とのご評価でした。

なお、セキュリティーの観点から、ここには書いていない点があります。もし同じ改造をしたいという方がいらしたら(きっといらっしゃらないとは思いますが・・・)、ご連絡ください。そっと秘密情報を教えます。

 

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