エンジンが止まらない?・・・ジーゼリング(ランオン)とその対策

 先日、別のところで話題になったのでここにも追加しておきました。

 キャブの古い車で、エンジンキーをOFFにしたのにブルルン、ブルルン、といつまでもエンジンが止まらない経験がありませんか。これは、私の記憶では、ジーゼリング(あるいはランオン)といういう名前で呼ばれる現象で、インジェクションになる前には比較的よく知られていました。今でもキャブ式のバイクなどではあるらしいです。

 エンジン・シリンダーの中に赤熱する場所があって、スパークプラグがOFFになって火花が飛んでいなくても、圧縮されるとガソリンが着火してしまう現象らしいです。電子式フュエルインジェクションの車ならガスの供給が止まるので回りつづけることはありえませんが、キャブ式ではキーを切ってもエンジンが回る限りガスが供給されるので、赤熱点で着火するのを繰り返すと、いつまでもエンジンがまわりつづけることがありえます。 特にAT車の場合、エンジンを止めるにも、なすすべがなくて意外に困ったりします。まあ、大抵は10秒もすれば止まると思いますが。

 その対策ですが、赤熱点は、カーボンの堆積部であることが多いらしいのです。そこで、対策としては、クレ・キャブクリーナーなどのスプレーを入手し、エアクリーナをはずし、エンジンを1500回転くらいまであげながら、キャブレターから吹き込みます(回転を上げておかないとエンストします)。ボボボとしばらく黒い煙がでるでしょう。これは堆積したカーボンが燃えている証です。それが黒くなくなったら終了です。

 実際に、米国で乗っていた私のトロネード(73年型)は、ジーゼリング(ランオン)が頻発して困りました。日本の自動車ジャーナリストの友人に手紙を書いて質問したところ、上記の処理を教えてもらって完璧に直りました。今乗っている1969マスタングの方は、二回ほどキャブクリーナを吹いて見ましたが、ボボボとなっても黒い煙はでませんでしたので、シリンダーの中は一応綺麗みたいですね。ジーゼリングも起こしたことがありません。

 

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