C5コンパクトシステムによる

CCD画像

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富士山に持って行き、東京では撮れない天体、例えば南中高度が低い対象などを撮影する目的で、「超小型CCDモバイルシステム」を開発しました。小型でも分解能は犠牲にしない、というのが開発の基本方針です。その最新システムによる画像をご紹介します。東京にある31cm+100万画素CCDと比べてもさして遜色ない画像を撮ることが可能です。

ベースとなる鏡筒は、色々なテストの結果、セレストロンの12.5cmシュミットカセグレン、C5を採用しています。CCDカメラは、セルフガイドシステムを持つSBIGのST−7(ABG有り)です。これによりガイド鏡がなくなり、非常にシンプルなシステムになりました。銀塩のシステムのように大型にならないのが本CCDシステム最大の「美点」だと思っています。ウエイトも3.5kgです。


たかが12.5cmと思われる前に、まず画像をご覧ください。C5は驚くべき高性能望遠鏡です。ST−7との相性(レデューサーを付けたときの焦点距離と解像度)はベストマッチといえ、抜群のコストパーフォーマンスと言えます。

C5はCCD用として非常に使いやすく、ST−7と組み合わせるにあたり、改造もまったく不要なため、入門者にも推薦できます。私の架台はEM200ですが、C5+ST−7は、トータル5kg以下なので、GP−Dクラスにも載るかもしれません。これは今後テストしてみたいと思っています。


C5とST−7の組み合わせが良い結果を出せるのは、科学的にも証明可能な理由があります。その点に付いての詳細は、天文ガイド別冊、インタラクティブアストロノミー誌12号に記事を書きましたので、ぜひご覧ください。また、米国スカイアンドテレスコープ誌による C5のテストレポート もウェッブで見ることができます(英語)。

なお、C5はこれまで輸入が中止されていて、私は個人輸入で購入しましたが(送料を含めて約10万円)、嬉しいことに、近く、少数ですが輸入が再開されるようです。C5は改造も不要ですし、ST−7ならセルフガイドなので、ガイドマウントのたわみが・・・などというややこしい問題もなく、誰でもすぐ撮れるシステムになると思います。

ただし、画像処理の勉強は必要ですので、その点はお忘れなく。下の作例は、もちろん画像処理が行われています。主にデジタル現像(インタラクティブ誌7号参照)と呼ばれる手法です。またカラー画像を撮るにはそれなりの努力を要します。


以下の作例は、断りのないものは富士山での撮影です

(768x512size) (600x400 size)

M27 亜鈴状星雲(露出20分、赤外カットフィルター使用)

これは文句なく10万円の鏡筒とは信じられない写りなのがわかっていただけると思います。


(768x512size) (600x400 size)

M13 球状星団(露出10分、東京で撮影)

通常見かけるM13の画像に比べ、桁違いの拡大率であることを確認してから、シャープネスを認識してください。周辺の星像もあまり劣化が目立ちません


(768x512size) (600x400 size)

NGC253 銀河(露出22分)

この様に南に低い天体を、東京の31cmに匹敵する解像度で撮るのが、私にとっての本システムの役割です。


(768x512size) (600x400 size)

はくちょう座のベール星雲(露出30分、赤外カットフィルター使用)

ヴェールの細部の表現にご注目ください。


(768x512size) (600x400 size)

NGC7331 銀河(露出60分)

思い切って露出を伸ばし(30分x2回)、高いS/Nを得ました。比較のために、東京の31cmで同じ60分露出で撮ったNGC7331をご覧ください。ちなみに、31cmシステムはCCDカメラやパソコンまで入れれば600万円以上、C5システムは全部で90万円程度であることも考慮してご覧いただきたいと思います。


(768x512size) (600x400 size)

M51 子持ち銀河(露出40分)

これは日没直後でかなりシィーングが悪く、C5の能力を十分に生かしておりませんが、それでも銀塩なら12.5cm級で撮れる解像度ではありません。


以上は分解能のテストとして、すべてモノクロ撮影ですが、新しく開発した LRGB 4元カラー方式という露出短縮法を用いれば、高品質のカラー画像も、露出60-90分以内に撮れます。この方法の詳細は今後発表致しますが、以下にこの手法とC5による作例を紹介いたします。


(768x512size) (600x400 size)

NGC253銀河 LRGB4元カラー分解、C5+ST−7、総露出82分

LRGB4元カラー分解とは輝度信号とカラー信号を別々に撮る新しいカラー分解法です。



オリオン大星雲


L=R=G=B=5分, LRGB4元カラー分解


M27 by C5 + ST-7E (non ABG)


高感度のST-7Eで撮ったM27. L:10min, R=G=B=5min (3x3 binning).
東京での撮像です。


LRGB image of M82 by C5(12.5cm) + ST-7E

L:40min, R=B=20min, B=40min


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