
ベースとなる鏡筒は、色々なテストの結果、セレストロンの12.5cmシュミットカセグレン、C5を採用しています。CCDカメラは、セルフガイドシステムを持つSBIGのST−7(ABG有り)です。これによりガイド鏡がなくなり、非常にシンプルなシステムになりました。銀塩のシステムのように大型にならないのが本CCDシステム最大の「美点」だと思っています。ウエイトも3.5kgです。
C5はCCD用として非常に使いやすく、ST−7と組み合わせるにあたり、改造もまったく不要なため、入門者にも推薦できます。私の架台はEM200ですが、C5+ST−7は、トータル5kg以下なので、GP−Dクラスにも載るかもしれません。これは今後テストしてみたいと思っています。
なお、C5はこれまで輸入が中止されていて、私は個人輸入で購入しましたが(送料を含めて約10万円)、嬉しいことに、近く、少数ですが輸入が再開されるようです。C5は改造も不要ですし、ST−7ならセルフガイドなので、ガイドマウントのたわみが・・・などというややこしい問題もなく、誰でもすぐ撮れるシステムになると思います。
ただし、画像処理の勉強は必要ですので、その点はお忘れなく。下の作例は、もちろん画像処理が行われています。主にデジタル現像(インタラクティブ誌7号参照)と呼ばれる手法です。またカラー画像を撮るにはそれなりの努力を要します。
これは文句なく10万円の鏡筒とは信じられない写りなのがわかっていただけると思います。
通常見かけるM13の画像に比べ、桁違いの拡大率であることを確認してから、シャープネスを認識してください。周辺の星像もあまり劣化が目立ちません
この様に南に低い天体を、東京の31cmに匹敵する解像度で撮るのが、私にとっての本システムの役割です。
ヴェールの細部の表現にご注目ください。
思い切って露出を伸ばし(30分x2回)、高いS/Nを得ました。比較のために、東京の31cmで同じ60分露出で撮ったNGC7331をご覧ください。ちなみに、31cmシステムはCCDカメラやパソコンまで入れれば600万円以上、C5システムは全部で90万円程度であることも考慮してご覧いただきたいと思います。
これは日没直後でかなりシィーングが悪く、C5の能力を十分に生かしておりませんが、それでも銀塩なら12.5cm級で撮れる解像度ではありません。
LRGB4元カラー分解とは輝度信号とカラー信号を別々に撮る新しいカラー分解法です。

L=R=G=B=5分, LRGB4元カラー分解
M27
by C5 + ST-7E (non ABG)
高感度のST-7Eで撮ったM27. L:10min, R=G=B=5min (3x3 binning).
東京での撮像です。
LRGB
image of M82 by C5(12.5cm) + ST-7EL:40min, R=B=20min, B=40min