CD-HDDデジタルレコーダー CDR-HD1500

CDのリッピング再生は今でこそ普通のことですが、これこそがそのパイオニアなのです。

書斎のサブシステムにヤマハHDDレコーダーCDR-HD1500を導入しました。これは、他のデジタルオーディオレコーダーのように、圧縮オーディオのためのものではなく、CDを無圧縮のリニアPCMのまま、ハードディスクにコピーしてしまう本格オーディオ用のHDDシステムです。HDDにダビングするときは最大10倍速で読み込み、もしエラーがあれば読み返してできる限り精度よく読み込み、再生時にはHDD+バッファによって、HDD以後はノーエラーで再生できるわけです。傷や汚れがひどいCDであれば、CDはエラー訂正に失敗することがありえるので、原理としてはCD直接再生より音がよい可能性さえあります。
(注意:これはあくまで非常に汚れたり傷ついたりしているCDでの可能性です。CDのエラー訂正は、巷で言われているほど脆弱ではなく、私が学んだ限りでは、通常のあまり汚れていないCDなら、ほぼ完全にエラーは訂正されていて、完全な(補間していない)データが読み出されていると考えるのが正しいようでした。つまり、リッピングのほうが音がよい説は、あくまで「観念論」であって、CD読み込みの現実のエラーレートを考えれば、定量的には正しくないと思われます。

 最新のEMT製CDプレーヤー、EMT986が80GBのHDD搭載というのを聞いて、国産で同様の製品はないものかと探して見つけました。不思議なことに、ほぼ唯一の製品のようです。(これは2007年当時の記載です)

 本機導入の狙いは、書斎で音楽を聴くにあたり、オーディオルームにあるCDをいちいち持ってくるのが面倒なのを解決するためです。書斎にだんだんCDがたまってしまうんです(^^;;

 ハードディスクはパソコン用のものを自分で取り付けることが出来ます。わたしは、320GBのHDDを搭載しました。320GBあれば、無圧縮でもCDで600枚以上が入ります。まあ、わたしのライブラリーはすべて入ってしまうことになるのです。いやはや、すごい時代になったものです。

 導入していちばんよかったことは、CDを持ってくる必要がなくなった便利さ以上に、書斎のシステムの音がめちゃくちゃよくなったのです。すなわち、ケンウッドのKシリーズのCDプレーヤー部をCDR-HD1500 に置き換えたことによる効果です。これまで、少々箱庭的音がしていたのが、一気に改善されました。ま、KシリーズのCD部が意外と音のネックだったということでもあります。まあ、価格相応なので仕方ありませんね。JBL4304+スーパーウーハーの能力は想像以上のものであったともいえます。

 CDR-HD1500は、CDの状態がよければ最大10倍速で読むので、CD一枚が5分程度でHDDに入ります。それほど日数もかからずに全ライブラリーを入れられそうです。

 10倍速で読みながら同時に正常音の再生はできません。その理由はすぐわかりました。10倍速ではCDドライブの音がうるさすぎるのです。ちょっとでも偏芯があるとガガガガという音がし続けます。まあ、HDDに入れるならそんな音は関係ないわけです。

 なお、HDDからCDRへのコピーも可能です。ここでも音質劣化なしのダビングが可能ですが、劣化なし最高音質を選ぶと、コピー制限規定によって、CDRへのコピー後にはHDDからデータが削除されます。音質が若干劣化するモードなら消えないらしいです。

 ちなみに、この機材はADコンバータも搭載し、CDと同じ44.1kHzのリニアPCMでHDDに記録することも出来ます。さらにCDRを作れますので、LPをCD化しようと思えばできるのです。ま、これはさすがに音質劣化が考えられますが。実に使える機材ですねえ。気に入りました。

 

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