アオサナエ Nihonogomphus viridis
羽化殻の比較 左:ホンサナエ 中央:アオサナエ 右;オナガサナエ |
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○サナエトンボ科 Family Gomphidae
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アオサナエ Nihonogomphus viridis
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1.観察日と場所
5月4日に水門外側で羽化殻1個採集。
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2.説明
中型のサナエトンボで成熟すると胸部が鮮明な緑色になる。ヨシなどが繁茂した砂泥底や砂礫底の河川中流域に生息。成虫は警戒心がかなり強いという。
3つ並んだ写真のうち、中央がアオサナエ。側棘が尖って目立ち第2節から第9節まで並ぶ。
なお、左側はホンサナエ(背棘がなくのっぺりした感じ)、右側はオナガサナエ(側棘は7−9節、腹部に円丘状の背棘が並ぶのはアオガサナエと共通)
アオサナエ羽化殻 左:側棘 第2-9節 右:背棘 尖った鉤状 第2-9節 |
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アオサナエは側棘と背棘がともに明確でごつごつした感じ。
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3.雑記
成虫での確認はできなかったが、20150504、用水路水門付近で羽化殻を1個採集した。(腹部背面の円丘状の背棘及び尖った鉤状の側棘が特徴)
その後水門付近でヤゴ調査を行ったが幼虫は採集されていないので、母子島でも個体数は少ないと推測される。
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砂礫を好むらしいので小貝川、大谷川の瀬付近にいるかもしれない。
成虫の確認は来期の課題。
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