■'07.3/16〜17 渋温泉 外湯巡り■


長野県北部の名湯 「渋(しぶ)温泉」。宮崎アニメ 「千と千尋の神隠し」 のイメージと言われ 話題になった。長野市街から志賀高原へ続く1本道に沿って宿が立ち並ぶ山間の 小さな温泉街。温泉街の端から端まで歩いても5分程度、外湯巡りも全て徒歩圏。

外湯の利用が宿泊客に限定、利用時間が短いなど野沢や草津に一歩譲る条件はあるものの、 歓楽的な雰囲気を排除した落ち着きと風情を感じる。石畳の街に下駄の音が鳴り響く大人の 温泉街と言った印象。

外湯9つ全てを巡り高薬師で印受すれば満願成就。九(苦)労を流し、厄除けなどのご利益が あると人気がある。9つの湯は全て効能が異なるとの事だが、全ての外湯に温泉分析書がなく 温泉データが確認出来なかった。宿や土産物屋で九湯巡りの手ぬぐい(\300)を買い外湯毎に 設けられたスタンプを押す。番外湯信の玄かま風呂(和式サウナ)にもスタンプがあるので 押し忘れに注意。

・外湯の利用は宿の宿泊客のみ(利用は無料)
・宿泊する宿で外湯の鍵(外湯9つ全てに共通)を借りて湯巡り ※信玄かま風呂は別料金
・外湯利用時間は6〜22時
・外湯にトイレなし
・九番湯「大湯」のみ日帰り湯として一般(宿泊客以外)にも開放している(利用料\500)
・泉質はph4程度の中性湯でお肌に優しい
・無臭で弱い鉄味を帯びている
・9つの外湯の他に温泉熱を利用した和式サウナ「信玄かま風呂」(利用料\300)がある


【施設名】一番湯「初湯」
【源泉】荒井河原比良の湯
【泉質】Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉(75.7℃/ph4.3)
【湯温】かなり熱め
【湯色】無色透明
【湯船】4〜5人
胃腸に良く効くことから胃腸の湯と呼ばれる。かなり強い鉄臭あり。

【施設名】二番湯「笹の湯」
【源泉】荒井河原比良の湯
【泉質】Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉(75.7℃/ph4.3)
【湯温】温め
【湯色】無色透明
【湯船】〜3人
湿疹や病気の回復期などに効果があり”仕上げの湯”と呼ばれる。

【施設名】三番湯「綿の湯」
【源泉】荒井河原比良の湯
【泉質】Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉(75.7℃/ph4.3)
【湯温】適温
【湯色】無色透明
【湯船】3〜4人
【その他】
切傷・皮膚病に効果あり。フワリとした白い湯の花が浮く。

【施設名】四番湯「竹の湯」
【源泉】不明
【泉質】硫酸塩泉
【湯温】適温
【湯色】無色透明
【湯船】3〜4人
【その他】
地獄谷からの引湯。慢性の通風に効果あり。

【【施設名】五番湯「松の湯」
【源泉】不明
【泉質】硫酸塩泉
【湯温】適温
【湯色】無色透明
【湯船】3〜4人
【その他】
神経痛や病気の回復期に効果があると言われる。湯の中で身体を動かすと痛みが軽減されるとのこと。

【【施設名】六番湯「目洗い湯」
【源泉】不明
【泉質】不明
【湯温】適温
【湯色】無色透明
【湯船】7〜8人(詰めれば10人はいけそう)
【その他】
目の病を癒すと言われる。美肌効果もあり美人の湯としても人気があるとのこと。 白い湯の花が大量に浮遊している。湯船が分かれていない分、大湯よりも大きく感じる 湯船でゆったり入浴出来る。

【施設名】七番湯「七操の湯」
【源泉】不明
【泉質】硫酸塩泉
【湯温】適温
【湯色】無色透明
【湯船】3〜4人
【その他】
外傷性の病気に効果があり、七つの病気に効く、七回の入浴で病気が全快するなどと言われ ”七操(ななくり)の湯”と呼ばれている。

【施設名】八番湯「神明滝の湯」
【源泉】不明
【泉質】不明
【湯温】熱め
【湯色】無色透明
【湯船】3〜4人
【その他】
その昔は滝のような打たせ湯があったとされる。婦人病に効果があり子宝の湯とされる。

【施設名】九番湯「大湯」
【源泉】渋大湯
【泉質】Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉(59.6℃/ph4.5)
【湯温】熱湯/かなり熱め,温湯/適温
【湯色】薄い白緑色
【湯船】各湯船に4〜5人
【その他】
温泉街の中心に位置する渋温泉のシンボル湯。万病に効果があると言われ、九湯巡りの総仕上げとされている。 9つの外湯のうち唯一宿泊客以外も\500で利用可(10〜16時)弱い鉄味あり。 外湯9つのうち唯一の濁り湯。温泉を利用したヒノキ造りの蒸し風呂もある。