■2004.9.17〜18 2004年 讃岐うどん食べ納め■


性懲りもなくまた香川@四国へ行く事になった。今年3回目の香川、我ながらあっぱれである。(^^;
3連休に休暇を1日くっつけて、平日の讃岐うどん界隈を食べ歩こうと言う計画だ。 最近はちょっとお疲れ気味だったので近場の温泉宿でのんびり1,2泊...なぁんて思ったりもしたが、 この連休を逃すといつまた忙しくなるか分からないし、今年はもうこれが最後になるだろーし ”えーい行っちゃえー!”  と言う事に。 9/16は速攻で会社を退社して早い時間に出発するつもりだったのに、ついウトウトしてしまい寝坊。(^^; 出発は22時過ぎになる。この時間の出発だと、翌朝8時半からの食べ歩きスケジュールに対しマージン・ゼロ。 目的地から1時間手前に位置する「吉備SA」が今日のお宿な訳だが、吉備SAまでの約550kmを一気に進まなくては ならないのだ。1日会社で働きカラータイマーが点滅しだしてからの長距離ドライブは思いの他キツイ。

これは9/18(土)朝 11:30の谷川米穀店前の入店待ちの大行列。 平日に訪れた際には入店待ちゼロだったにも関わらず、土曜日の開店(11時)30後にはこの行列。 恐らく最後尾の人は1時間待ちだろーなぁこりゃ、ナンマンダブ。

豊科ICのゲートを通過したのは22時15分、その後1度の休憩もとらず一気に岡山@吉備SAまで......いくつもりが その手前の「瀬戸PA」にて力尽きてしまった。初日の食べ歩き1店目と考えている店「山下うどん店」までの 距離は約80km、ちょっと飛ばせば1時間ちょいだ。まぁ何とかなるだろうと消灯。(ほとんど気絶^^;)
翌朝、何とか予定の時間に目覚め、時間通りに目的の店に到着。今回で4度目となる四国、さすがに到着時間の 誤差も小さくなってきている。(^^)v毎回、食べ歩く店を決めているのだが、今回のお目当ては琴南町の外れに 位置する秘境の名店「谷川米穀店」だ。 そう、前回の四国ツアーではその混雑ぶりに圧倒されて逃げ帰ってしまったあの店である。 その他は、毎度お馴染みの「山下うどん店」、「なかむら」、「山越」、「田村」などを食べ歩こうと思っている。 実は、「田村」へ行くのは実にお久し振りなのである。人気店の華やかさにすっかり心奪われ、隠れた名店を疎かにしていた。 今回はその名店の実力を再確認する事も重要な目的である事を忘れてはいけない。
あっ、そうそう、もう1店行きたい所がありました、”店の場所の分かりにくさNo.1” の称号を持つ名店「がもう」。 更に、今回は食べるペース配分をしっかりと考え、落ち着きのある”大人の”食べ歩きを心掛けたい。どんなに 美味しいからと言って、一店で5杯もお代わりをしないこと。そして、トッピングの魔力に惑わされること無く、素の 旨さをしっかり確認することだ。果たして、どうなることやら.....。(^^;
まずは初日の1店目、いつもの「山下うどん店」へ。到着は測ったようにぴったりの時間。早速店内に入り”冷1玉” を注文。そしてエビかき揚げを.....し、しまった! さっそくトッピングの魔力に負けてるわい。まっいーか。(^^;
前回から汁の様子が変わってしまったようだが、今回も薄く白っぽいダシ汁のままである。まぁ、旨いから文句も 付けようがないのだが、出来れば以前のような黒っぽいあの強烈な風味を持ったものに戻してもらいたいと願う。
で、実食である........
   うぉぉぉ うめぇ〜 うんめぇ〜 いきなり100て〜ん!
       うどんよーし、ダシ汁よーし、かき揚げよーし!!! んまいのだ〜
やっぱりこの店はいつ来ても旨い! もう1杯お代わりをしたい気持ちを封じ込め、そそくさと店を出る。
次に向かったのは、土日ともなれば1時間待ちは当たり前の超有名店「なかむら」だ。詳細については以下の コメントを読んで頂くとして、まず感動したのは平日ならではの空具合である。店の前に当たり前のようにあるはずの 行列がない! いきなり店の中に進んで行けるなんて初めての事。いやぁ、これにはちょっとびっくりだ。無愛想で有名な 店のおっちゃんの表情だって心持ち穏やかな気がする。
で、なかむらを去った後も名だたる名店を食べ歩く訳だが、やはりどの店も”マジ?!”ってくらいに空いている。 平日ってこんなんなの? マジマジ? と、ちょっと悪い事をしている気になり辺りをキョロ見してしまう。(^^; こーゆー状況を見ちゃうと、もうGWとかお盆なんかに”絶対来るもんかー”って気になる。 讃岐うどん食べるなら平日だわ、マジで。

さて、今回の目玉、「谷川米穀店」のうどんであるが、いやぁ、んまいですわぁ、ほんとに。 うどんの密度が濃いってゆーか、きめが細かいってゆーか、何ともお上品で出来の良いもの。酢醤油で頂くのがこの店の 習わしなのだが、これがまた不思議といけちゃうんだなぁ。讃岐うどんの存在をこの舌で確認するまでは、うどんに生醤油 や酢醤油をかけて食べると言う、その刺身みたいな食べ方が理解出来なかった。が、しかし、ここ谷川米穀店のうどんを食べて 初めて刺身的うどんの食し方なるものを理解したように思えた。おやつにもうどんを食べると言う讃岐人の文化を垣間見た気が したようなしないような.....。(^^;

硬いだけじゃない、もっちりしているだけじゃない、かけ汁が旨いだけじゃない.....香川のうどんは一言で語り尽くせぬ 旨さ、そして奥深さを兼ね備えている。ちょっと遠いけど、行ってみて損はない。ぜひ一度、みなさんもご賞味頂ければと 思って止みません。マジで食べてみないっすか? 讃岐うどん。旨いですぞぉ〜

こちらは香川に上陸後1店目に行くお店として定着した「山下うどん店」。 8時半開店の店は讃岐うどん界隈のお店としては早い方なので、朝一で行くのに好都合なお店なのだ。 開店直後はまだトッピング類が全て出揃ってない場合が多く、おばあちゃんが揚げてる傍で”かき揚げ1個ちょーだい” と言ってドンブリに乗っけてもらうのだ。直径10cmくらいはある存在感のあるかき揚げ、これでもかと言うほど小海老 が埋まっている。
<今回食べたもの>
うどん冷 小1玉 100円,海老かき揚げ 130円
こちらは9時開店の「なかむら」。土日にはイヤと言うほど長い行列が出来る名店中の名店である。しかしその行列も 平日には全く見られず、店外はひっそり。1杯食べ終わってから”お代わり”すると言ったミラクル技だって、 平日なら簡単に出来ちゃうのだ。
ここのうどんの特徴はとにかくその腰にある。太さは普通で見た目は角ばっている。口に含み歯を当てた瞬間に 腰の強さを体感する事になる。うかつにうどんを啜り込めば、比重のあるうどんはゆっくりと口中に 滑り込むのに対し比重の小さな刻みねぎが勢いよく喉を通過。結果、一瞬の間をおいて猛烈に咽るのだ。(^^; 隣に座った人が咽てる様を見て”ばっかでぇ〜”と思った次の瞬間、自分の喉にも異変を感じ、次の瞬間、ゴヘッと 来る。
<今回食べたもの>
うどん冷 小1玉 100円,イカ下足天ぷら 100円
こちらは讃岐うどんの代名詞と言っても過言ではないくらい超有名店「山越」。うどん通に”神の領域”とまで 言わしめた完成度の高い太うどんは、腰の強さ、もっちり感、どちらも申し分無い。今回は元祖”釜玉うどん” を頂いたが、やっぱりここの釜玉は最高に旨い!(って、他の店で釜玉食べた事ないんだけど....^^;)
開店40分後であっても行列なし、平日恐るべしだ。
<今回食べたもの>
釜玉うどん 小1玉 150円
こちらは麺の達人「田村」。いつ行っても常連客がおっちゃんと立ち話をしているアットホームな雰囲気。 パッと見た目にはお店である事が分からない店であるが、周辺道路にロケーションと合ってない不自然な路駐が多いため  ”もしかしてここ?” と言った具合に店を発見する事が出来る。
久しぶりに味わう田村の麺、いやぁ、これほどまでに旨いとは思わなかった。各所の名店を食べ歩いて食べ比べをした つもりだったが、ここの麺はその中でもピカイチ。エッジがシャッキーン!と尖った太くて骨太な麺、あっさり目に見えて もしっかりとダシの効いたかけ汁。店の前にあんまし行列出来てないからと言って舐めちゃいけないんだぜ! って事を 思い知らされるうどんだ。
<今回食べたもの>
うどん冷 小1玉 100円
こちらは琴南町、超ド級の田舎にポツンと店を構える名店「谷川米穀店」。 ちょうど1ヶ月前に訪れ、そのあまりにひどい混雑ぶりにビビって退散してしまった苦い思い出がある。 しかーし、何と平日は全然混んでないのである。いやぁ、参った。こんなにあっさりと食べられるとは 正直思ってなかったので感動....を通り過ぎて無感動。(^^;
気になるうどんだが、これは噂通りの一級品だ。比重を感じる繊細できめ細かな舌触りと喉越し、そして 上品な味わいは ”これって本当に小麦粉で出来てるんだよね?” と疑いたくなるほど。まさに ”刺身うどん”  と呼ぶに相応しい。それに、酢醤油とうどんってのがまためっちゃ相性が良い事に驚き。”うどんに酢だぁ?”  と疑ってしまった自分の貧しさに反省してしきれない。(^^;
<今回食べたもの>
うどん冷 小1玉 105円
こちらは元気の良い名物おばさんがいる店「赤坂製麺所」。”ネギが乾燥しちゃうから” と言う理由でネギは鋏でセルフ カット。トッピングも何もない、まさにうどん一本勝負の店。あっ、店内に座る場所もない。食べるのは屋外に設置された  ”ここ座っていーんだよね?” ってくらい粗末な台?(^^;
麺の特徴は讃岐うどんにしては珍しい普通っぽい食感だが、コシを食べる讃岐うどんで疲れた顎を優しくケアして くれる暖かさを感じる。かけ汁も優しい風味ながら、柔らかな食感の麺との相性は抜群に良い。
<今回食べたもの>
うどん 小1玉 100円
こちらは坂出に”がもうあり!”と言わしめた名店「がもう」。意外な事に山下うどん店から目と鼻の先に位置して いた。まさに ”灯台元暗し” ってゆーか ”分かんねぇよ、こんな場所!” って怒りが込み上げるような、 それは分かりにくい所。ある意味、1回行くと忘れないロケーションではある。(^^;
で、そのお味だが、名店の名に違わぬ素晴らしいもの。何が素晴らしいって、まず麺が良い。かの名店「なかむら」の 麺と真っ向勝負をしても引けをとらぬ....いや、勝っているかもしれないくらいコシともっちり感が強いのだ。 そしてかけ汁、これも濃厚なダシの効いたもので、店内に入るとまずこのダシの香りがプーンと香り立ち、気を引き締め なければ気絶してしまいそうになるほど。(個人的には山下うどん店のかけ汁が変わってしまった今、恐らく はトップを行ってると思う)
これは好みかもしれないが、ここのうどんは熱いかけ汁で食べた方が美味しい。1杯目は冷で頂いたが、周りの客は みな温かいのを食べてたもんで、気になってお代わり。するとどーだろー、この旨さは! 思わずうぉーと雄叫びを あげたくなるような旨さ。温かい汁にはかき揚げをトッピングしたのだが、これがまた大正解で香り倍増、旨さ倍増。 幸せが鼻から口から毛穴から....もうとにかく絶品としか言いようがないのが残念なくらい旨い!
<今回食べたもの>
うどん冷 小1玉 100円,海老天ぷら 70円 / うどん 熱1玉 100円,かき揚げ 70円
こちらは前回も食べた2度目のお店「宮武」。前回は何かかけ汁が変な味でイマイチだったため再訪し確認してみた。 結果はマル、花マルである。(^^) 何と言っても手切りで不揃いの麺、もっちもっちでクッチュクッチュでマル。 かけ汁も濃厚な味わいでマル、併せて花マル。ここも天ぷらが充実しており、開店と同時に10種類ほどの天ぷらが 大量に用意されており ”えっーとー?” と迷うほど。店員さんのサバキも良く、チャキチャキしていて気持ちが良い。 この店はセミセルフとなっており、店内に入るとまず人数とオーダーを紙に記入。で、天ぷら食べたい人はカウンターの 上の皿をとって天ぷらだけチョイスして着席。数分後、カウンターから ”○○さーん” とお声が掛かるので、”ハーイ”  と手を挙げると席までうどんを運んでくれると言うシステムだ。いやぁ、実に分かりにくい。(^^; 初めてのお客さんは ウロウロすること間違いなしだ。よーく勉強してから行くようにしよー!
<今回食べたもの>
うどん冷 小1玉 200円,イカ下足天ぷら 140円

こっからはおまけ編。
今回もデリカは頑張った。香川うどん旅の総走行距離は約1480km。来る12月で満3年、走行距離は8万kmを超えそうだ。 2800DTの我がデリカ、三菱の不祥事とディーゼル叩きのワン・ツーをもろに受けてダウン寸前と言った状態。 しかし、世の中の主義・主張とは逆行して申し訳ないが、この車ってなかなか快適だ。峠道以外は快適な乗り心地 だし、高速だってまずまず走る、燃費だって悪くないし黒鉛だって出ない。(そんなに沢山はね。^^;) 次の車として候補が挙がらないほど、その特異なスタイルと走行性能は僕のライフスタイルにぴったし合っている。 その気になれば暮らす事も出来るかもしれない居住スペースは、長旅でもあんまし疲れない。 って事で、デリカが納車になって3年目にして初めて、燃費を記録してみようと思い給油のレシートを取っておいた。(^^;
3年目の節目として、ここに書き留めて置くことにした。
なお、燃費の差が大きいのは走行状態およびアイドリング時間差などによるものが大きい。ちなみに、高速走行は 100-120Km/h、アイドリングは朝晩各1-2時間ほど。(東京なら捕まっちゃうかも^^;)
9.35km/Lの高燃費が出たのは、その殆どが高速道路の走行であったためと思われる。
走行距離 給油量 燃料代 区間燃費 km当りの燃費
Ave.
1483km 181.55L 16174円 8.22km/L 10.97円/km
内訳
346km 37L 3321円 9.35km/L 9.6円/km
397km 52.05L 4685円 7.63km/L 11.8円/km
296km 40L 3600円 7.4km/L 12.2円/km
444km 52.5L 4568円 8.5km/L 10.3円/km

今回から写真撮影に「KONICAMINOLTA X50」を使っている。つい先日まで「PENTAX OPTIO S4」を使っていたが、 どうも相性が悪いらしく思った色が出ないわ、ブレるわで、ついに代替と相成った。
KONICAMINOLTA X50の使用感としては、まず思ったとおりの発色、夜間でも手振れしにくい、起動が早い などが挙げられる。本当はCANON IXYが欲しかったのだが、あの重量とデカさがどーにも気に入らず DIMAGE Xtに続き、KONICAMINOLTAモデルを使う事となった。コンパクトデジカメも安価でこの性能が手に入る 時代になったんだなぁとつくずく実感。しばらくは、これ1台で何でも済んじゃいそーだ。(^^)