■2004.1.5 ソース味のカツ丼■

ソース味のカツ丼。
イメージとしては何となく分かる。ご飯の上にソースがかかったカツが並んでいる。 別に卵と絡めてないんだし、まぁこれは良い。カツ丼と言えば、カエシの効いたプ〜ンとダシ汁の香り が鼻をくすぐり、溶き卵がふわりと半熟でカツをしっかり包み込んでいる様を想像する。

しかし、この店のカツ丼はちと違う。
通常のカエシに相当するダシ汁が、ソースなのである。もっと 分かりやすく言おう。カツを包んでいるのは、ソースで溶いた卵なのだ。そして、ダシの味は無い。 旨いか不味いかは、食べた者が決める事、つべこべ言うつもりはない。ただ、初体験を済ませた 僕個人の感想としては、想像より不味くない。こーゆーものだと思えば、むしろ旨い。 が、今でも狐につままれた....気分のままである。

きっと、長野県南部のソースカツ丼がそのルーツに影響しているのだろう。醤油ベースであるはずのカエシ、 その代替品としてソースを使った事が凄い。
お店は塩尻にある「高橋食堂」。常に客足が途絶える事のない大繁盛ぶり。女将がお客に新年の挨拶をして まわっていた事から察すると、客は地元の人々ばかり。そして、注文はそのほとんどが「カツ丼」だ。 恐らくは、カーナビで検索出来ると思われるので、スキーの帰りにでも立ち寄っていただき、僕の体験した ミステリーを、貴方も体験されてみては? ぜひ、感想をお寄せ下さい。