釣行記

釣行日 2002年3月16日
お天気 晴れ
入渓人数 2人


月日の経つのは早いもので、解禁釣行から1ヶ月が過ぎてしまった。 今年は例年と比べ雪も少なく気温も暖かだ。 毛鉤にはやや早い気もしたが、どうにも南信の渓が恋しくなり無理を言って 北割Hさんに同行をお願いした。

釣行日の前日、めずらしく1日中ぐずついたお天気となり渓への影響を心配した が、たいした雨量にならず翌日の天気も晴れの予報。 当日、予報通りのお天気となり、気温も高くなりそうだ。 南信への釣行時はいつも前夜の車内泊がお決まりとなっていたが、仕事の疲れ が溜まっているので、今回は布団でゆっくり休むことにした。 ”明日巻こう”と思いながら1個も毛鉤を巻いていなかったので、慌てて10個ほ ど毛鉤を巻く。

北割Hさんとは駒ヶ根ICで6時半の待ち合わせ。 初めて北割Hさんとお会いしてからもう2年、これが3度目の釣行となる。
昨年には、安曇野オフ・新潟オフでもお会いしているので、学生時代の友人より も会っている回数は多い。(^^;
身近な所ではなかなか釣り好きな人と巡り合えないもの。 パソコンという媒体がなければ、おそらく出会っていないのだろう。

北割Hさんにはいつもいつもお土産をいただいてしまうのだが、今回はなんと1年分 はあろうと思われる大量のマテリアルをいただいてしまった。(^^;
家に帰っていただいた袋開けもうびっくり。 北割Hさん、次回は地酒のひとつもお土産に持って行きますので。(^^;;;
北割Hさん 北割Hさんの藪釣りはまさに名人レベル まず始めに入渓するのは、始めて駒ヶ根の渓を訪れた際に連れて来ていただいた所。 久しぶりに見る渓は2年前と全く変わる事無く、まるで時間が遡ったかのようである。
前回は提灯テンカラで辛くも1尾のアマゴを釣らせてもう厳しい内容だった。 軟弱だと後ろ指を指されそうな気もするが....今回はブ○ウ虫持参である。(^^;
何と言っても提灯テンカラは難しい!
出はあるものの、これがどうしてなかなか鉤掛かりしないのだ。 前回釣行時にバラシた魚は数知れず、25cmオーバーのアマゴも2匹バラシている。 こんな小渓に、何でこんな魚が居るのだろうと思う反面、毛鉤への猛攻を繰り返す 魚を掛けられない悔しさともどかしさで幕を閉じた2年前の釣行。 手段選ばず...と言ってしまえばそれまでだが(^^;、ここはひとつ安全策を とることにする。

釣り開始後しばらくはチビちゃんのアタックに苦笑の連続が続いたものの、徐々に サイズも良くなってくる。 解禁フィーバーが去った直後とあり、さすがに良型は望めない。 むしろ、このサイズでも魚が残っていることが凄い。 安曇野の渓では、解禁後間もなく渓は閑散としてしまう。 魚が怯えてしまうのか、殆ど反応がなくなってしまうのだ。

いつもなら、まだあちらこちらに雪渓が残っていそうな所まで遡っても、今年はもう すっかり春めいている。頬を掠める風も、穏やかで暖かい。
アマゴ このサイズが結構出て来てくれる 渓相 こんなポイントで釣れました

第一の脱渓点を目の前に、昨年良型をバラシたポイントに差し掛かる。 慎重にブドウをポイントへ運ぶが、今回は反応がない。
10m堰堤を左岸から巻いて林道へ上がり、第二ラウンドへ。

枯れ木の間から覗く渓相は、まさに桃源郷を思わせる。
白く澄んだ流れが緩やかな勾配で流れ、時には小さな落ち込みが小淵を形成している。 もう少し藪が薄ければまさにテンカラ向きの渓相だが、濃厚な藪に遮られとてもテンカラ を振れるスペースはない。

入渓ポイントでは反応が遠かったものの、100mも進んだ辺りからまた反応が濃くなる。 左岸に付いた林道と渓が接近するポイントで、前回は3度、4度とバラシて悔しい思いを している。
隠れ岩が沈んだポイントへ第1投。 すかさずチビの反応が返ってくるが、これは鉤掛かりせず。 第2投目で手応え十分な反応があったものの、これも鉤掛かりせずに良型が岩陰に逃げ 込んでしまった。
ここで沢名人の北割Hさんとスイッチ。
小さな落ち込みの左右が大きく抉れたポイントへイクラを流すと、すかさず竿先が大き く撓った。そのままグングン竿は絞られ、これは!と期待が膨らむが、一瞬の間を置いて 竿の撓りは消えてしまう。 2度、3度と餌を流したが、落ち込み脇の大きなエゴに隠れていた良型は、もう顔を出さ なかった。
渓相 こんな小さなポイントにも良型が居着く 惜しくも良型を逃してしまったが、その後もここぞと言うポイントにはそこそこの型が 定位していた。
雨期に入り、雨が冬を流し去る頃になれば、また渓魚は逞しくなっているのだろう。 解禁直後でこれだけの反応があるのは、何時も安曇野で苦しい釣りをしている僕にとって 凄いカルチャーショックである。(^^;

左写真のポイントも、ほんの一抱えほどのごく僅かな水量しかない所だが、この ポイントでも北割Hさんが良型を掛けた。

ポイントへ餌を入れた瞬間に竿は弓なりになった。
って言うと物凄いサイズを連想されると思うが、提灯釣りでは20cmもあれば、まるで 尺でも掛かったかのように竿が撓るのだ。
これはある意味、ミニバイクで50km/h出して走る感覚と似ている。
大渓流で大物を掛けるのもまた満足の釣りではあるが、魚が居るかどうか分からない 小渓にて掛ける20cmも、また大きな感動を与えてくれる。


第2ラウンドの終わりを告げる大堰堤が間近に迫る。
右岸の壁際に出来た水深のあるポイントを北割Hさんにすすめられる。 ここは絶対に釣らねば!と、ポイントを見定め第1投目を流す。 ”グググッ”と竿先が撓り、良型が顔を覗かせた。 2投目も魚信はあるものの、なかなか鉤掛かりしない。
残るは大堰堤したのポイントのみ。
大堰堤とは言え、小渓の水量が作る淵はたかが知れている。 林道から容易に入渓できるポイントゆえ、魚が居る確立は非常に少ない。 ところがこの渓では、そんなポイントでも魚は愛想よく反応してくれるから嬉しい。 1投目で良い型を釣り上げる。
同じ長野県において、これほどまでに魚影に差が出るのは全く不思議だ。 濃い藪に覆われているとは言え、餌釣り師なら、やはり入ってみたくなる渓相を している。それでもこれだけの魚影があるのは、心ある釣り人が多く節度あるキープ に留めているせいなのかもしれない。
ちぇるぃ 好反応に思わず笑顔がこぼれるの図(北割Hさん撮影)

大堰堤にて良型を掛けたところで午前中の釣りは終了。 車止めに戻り、軽い昼食をとる。
渓で飲むコーヒーは、本当に心まで癒してくれる。 しばらく談笑し、午後の釣り場へ移動する。

案内していただいたのは、山形に良く見られるような田園風景の中をトロリと流れる 里川である。 天竜川からの遡上物も狙えると聞き、心はもう舞い上がっている。 何を隠そう、数年前までは”源流こそ我が釣り場”と、ハーネスを仕込んでいそいそ と出掛けていた自分が信じられないほど、今では里川フリークなのである。(^^;
こんな川では伸び伸びとテンカラが振れるので実に気持ちが良いのだ。 いつもより気持ち長めのラインで、里川に挑戦する。 小さな堰堤が連続する流れでは、区間区間が釣り場となる。 里川にしては水量のある流れにポイントが見定めにくいが、久しぶりのテンカラを思う 存分楽しむ。
入渓から200m進んだ所にて、頗る反応の良い区間に差し掛かった。 ポイントは瀬ではなく、護岸の切れ目の深場にあるようだ。 水深は1mほどもあるが、勢い良く毛鉤に反応する。 しばらく粘ってみたものの、出10回でヒットなし。(^^;
そんな釣りを1時間ほど楽しんだ頃、右岸から入る支流へ入渓する。 解禁日、北割Hさんがこの渓にて26cmアマゴを掛けた話を聞き、心臓がバクバクする。(^^;
いかにもヤマメ・アマゴの居そうな渓相だが、今日は1度の反応もなく200mの区間を終了 する。

今回もテンカラでの釣果は果たせなかったが、餌の提灯で数釣りを楽しむ事が出来た。 昨年より熊の出没で賑わう駒ヶ根だが(^^;、鈴の効果を信じ、バンバン通いたいと 思う。
最後に、お世話になった北割Hさんに、この場を借りて心よりお礼申し上げます。
テンカラシーズンにはまた遠征したいと思いますので、遊んでやって下さい。