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投扇興・役と点数6

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投扇興の役(源氏物語・百人一首以外のもの)

「名所和歌投扇式」という本では、日本各地の名所が役の名前になっており、それぞれに和歌が書いてあります。

番号名称点数
武蔵三芳野みよし野のたのむの雁もひたぶるに君が方にぞよると鳴くなる(伊勢物語)0
駿河富士山時知らぬ山は富士の嶺いつとてか鹿の子斑に雪の降るらむ(伊勢物語)1
下総関屋里庵崎や角田川原に日はくれぬ関屋のさとに宿やからまし1
山城朝日山麓をば宇治の川霧立ちこめて雲井にみゆる朝日山哉(新古今)2
摂津玉江三島江の玉江の薦を標めしより己がとぞ思ふいまだ刈らねど(万葉集)2
近江山の井結ぶ手の雫ににごる山の井のあかでも人に別れぬるかな(古今集)2
伊勢隠の山見へもせぬ妻をこふとや秋霧の隠の山に鹿の鳴なり(夫木和歌抄巻第12)2
山城亀山いかにして行きてたづねん亀山にしなぬ薬そありといふなり(新選和歌六帖解題)3
河内竹川紅葉ばの流るる時は竹川の淵のみどりや色変るらん(拾遺和歌集)3
10武蔵真乳山真乳山夕越え行きて廬前の隅田河原にひとりかも寝む(万葉集)4
11武蔵野武蔵野は月の入るべき山もなし草よりいでて草にこそ入れ(万葉集)4
12信濃更科わが心なぐさめかねつ更科やをばすて山に照る月を見て(古今和歌集)4
13陸奥宮城野宮城野のもとあらの小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て(古今和歌集)4
14山城玉川駒とめて猶水かはん山ぶきの花の露そふ井出の玉川(新古今和歌集) 4
15相模鶴ヶ岡鶴が岡の木だかき松を吹く風の雲井にひびく万代の声(新拾遺和歌集)5
16三河八ツ橋ささがにのくもでに見ゆる八ツ橋をいかなる人か渡り初けむ(歌枕名寄)5
17三河大井川思ひ出る都のことは大井川幾瀬の石の数もおよばじ(十六夜日記)5
18丹波桜山桜山ちるべき花もなかりけりあしき風だに吹かぬ世なれば5
19紀伊桜田桜田へたず鳴きわたるあゆち潟潮干にけらしたず鳴きわたる(万葉集)5
20美濃寝覚里秋風の寝覚の里そ秋の夜のあかずをひとりあかすなりけり(歌枕名寄)5
21近江石山都にも人や待つらむ石山の峰にのこれる秋の夜の月(新古今和歌集)5
22山城飛鳥井飛鳥井にやとりはすべしをけかけもよし見もひもさむしみまくさもよし(源氏物語)7
23近江平野さざなみや平の山風海ふけはつりするあまの袖かへるみゆ(新古今和歌集)7
24長門亀の頭たづのいる亀の頭より漕ぎ出てこころ細くもながめつるかな7
25紀伊玉津島和田の原よせくる浪のしはしはも見まくのほしき玉つ島かも(古今和歌集)7
26武蔵角田川来て見れば し柳のしるしのみ春風わたる角田川原に8
27摂津難波江難波江の芦のかりねの一夜ゆへ身をつくしてもあはんとぞおもふ(千載集)8
28近江三井古の御代の初ゆに汲みそめて遠く澄むべき我が寺の三井(歌枕名寄)8
29見渡せば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりぬる(古今和歌集)10
30大和龍田山風吹けば沖津白波竜田山よはにや君がひとりこゆらん (伊勢物語)10
31摂津須磨須磨の海士の塩やくけぶり風をいたみおもはぬかたにたなひきにけり(古今和歌集)10
32陸奥白川関都をば霞とともに出でしかど秋風ぞ吹く白川の関12
33相模江の島江の島やさして汐ぢに跡たるる神は誓ひの深きなるべし(歌合名寄)15
34山城和泉川みかの原わきて流るる和泉川いづみきとてか恋しかるらん(新古今和歌集)15
35紀伊和歌浦和歌の浦に汐みちくれはかたを波芦べをさしてたづ鳴わたる15
36越後継橋東河のなごのつぐはしわたらんと世にふる道もあやふかりけり20
37山城神楽岡ふりたててからせがほにも見ゆるかな神楽岡の鈴虫の声(歌枕名寄)20
38播磨明石ほのぼのと明石の浦の朝霧に嶋がくれ行く舟をしぞ思ふ(古今和歌集)20
39陸奥金花山すめらきの御代栄えむと東なる陸奥山に金花咲(万葉集)25
40駿河浮島ヶ原足柄の関路こえゆくしのゝめに一むらかすむ浮島が原(新勅撰和歌集)25
41大和粂岩橋岩橋の夜のちぎりもたへぬべしあくるわびしきかつらぎの神35
42伊勢二見玉くしげ二見の浦の貝しげみまき絵に見ゆる松のむら立35
43駿河田子浦田子浦にうち出て見れば白たへの富士の高ねに雪は降りつつ40
44肥前鼓ノ滝音に聞く鼓の滝をきて見ればただ山川の鳴るにぞありけり45
45備後鞆ノ浦鞆の浦の磯のむろの木見むごとに相見し妹は忘られんやは45
46近江瀬田橋槙の板も苔むすばかり成りにけり幾夜へぬらん瀬田の長橋45
47大和春日野春日野に若菜つみつつ萬代をいはふ心は神ぞしるらむ50
48近江竹生島目に立てて誰か見ざらん竹生島波にうつろふあけの玉垣50
49山城宇治橋姫さむしろに衣かたしきこよひもや我を待つらむ宇治の橋姫55
50常陸筑波根筑波根の峯より落つるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる55
51陸奥沖の石我袖はしほひに見へぬ沖の石の人こそしらねかはくまもなし60
52陸奥松島有明の月に夜舟を漕行ば千鳥鳴なりまつ島の浦60
53陸奥壺碑みちのくのいはでしのぶはえぞ知らぬ書きつくしてよ つぼのいしぶみ60
54淡路島春といへばかすみにけりなきのふまで浪まに見えし淡路島山70
55播磨高砂松に吹く嵐の音も高砂のうらぢしぐるる秋の夕暮(玉葉和歌集)75
56近江辛崎さざ波や志賀のから崎さきくあれて大宮人の舟待ちかねつ75
57鏡山かがみ山いざたちよりて見てゆかむとしへぬる身はおいやしぬると(古今和歌集)80
58摂津住江住江の岸による波よるさへやゆめの通い路人めよくらん85
59山城音羽滝音羽川堰き入れて落す滝つ瀬に人の心の見えもするかな(拾遺和歌集)85
60大和吉野みよしのの山辺に咲けるさくら花雪かとのみぞあやまたれける(古今和歌集)85
61安芸厳島あだならむ人には見せじ厳島塩ぬれ衣きせんものかは90
62丹後天橋立大江山いくのの道の遠ければまだふみもみず天の橋立(金葉和歌集)100
63嵐山投るとは名のみ姿のあらし山華に扇のかぜのはげしき-1
64山颪あふぐ役鳥にはあらじ神花を散らす枕の山颪の風-50
*歌集と表記の異なるところがありますが、こちら(名所和歌投扇興)の表記を優先しました。

 
 


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