落語の部屋


私の演芸日記(2006年 5月)

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5月2日(火)立川流日暮里寄席(日暮里サニーホール)

立 川 らく坊 「十徳」
立 川 志の吉 「金明竹」
立 川 左談次 「真田小僧」
立 川 談四楼 「人情八百屋」
−−− 中入り −−−
 
立 川 談 修 「紙入れ」
土橋亭 里う馬 「居候」
立 川 談 慶 「井戸の茶碗」
 今日もなぜか客が多かった。特に学生風の若い客が多いのが目立ったが、 落研が新入生を連れてきたか。  客の中にミクシイを読んでいる者も多いだろうし、マイミクさんも敵に回すかも知れないが敢えて書く。  噺が始まり、マクラから本題に入ってネタが分かると、周囲の人間がメモを取り出す。どこの会へ行っても、いつも何人かはいるのだが、今日は驚いた。 右隣の客、左隣の客、前の客、横の方の客、とにかく目に入るほとんどすべての 客がチラシに手帳にメモを取りだしたのだ。後ろは振り返らなかったが、 後方でも相当な人数がメモを取っていたのだろう。 一人一人はカサカサとしか音を立てないのだが、少なくとも20人が同時に取り出すとこれは結構な騒音だ。前の方にいた若い女性などはノック式のボールペンで 噺の途中にもメモを取るものだからカッチャカッチャカッチャカッチャうるさいのなんの。これだけ大量の人間がメモを取るのだから演者からも相当な奇妙な光景に映ったろう。前に噺家が高座でそういう噺をしたこともあり、僕は必ず演者と演者の合間や中入り時など、高座に人のいないときに書くことにしている。  ついでに今日は、「オチを先に言ってしまうオバチャン」だけでなく、クスグリの先を言ってしまう若い男の客」もいた。口にシマリがないのか、常識がないのか。

5月3日(水)立川流日暮里寄席(日暮里サニーホール)

立 川 松 幸 「真田小僧」
立 川 志 遊 「笑い茸」
立 川 龍 志 「宗論」
 桂  文字助 「越ノ海」
−−− 中入り −−−
立 川 志 雲 「初天神」
立 川 ぜん馬 「物売り」
立 川 談 笑 「抜け雀」

 今日はメモ屋も少なかったが、「越ノ海」の終盤、後方で年配の男が大声で話し出し多くの人間が振り返った。文字助師は何事も無かったかのように話を終えた後、「携帯電話は外でお願いします」と言って引っ込んだが、件の男は携帯電話は話をしたわけではなく、独り言か隣の人間と話をしていたようであった。毎回変な人間がいますね。
 「初天神」は上方版で、家を出ないまま半ばで終了。パワフルにまくしたてるのがウケていた。 「抜け雀」は何と言うか、粗筋は古典の「抜け雀」なのだが表現は全くの新作。 評価は別として、父親が籠を書きながら独り言で「ったく、止まり木だけ書けば良いもんをつまらねぇ駄洒落のサゲの為にカゴなんぞ書かなきゃならねぇ」と言うのは同感。サゲは変えていましたが、これは無理やりと言った感じで、多分本人も仕方がなかったんだと思う。

5月6日(土)鈴本5月上席昼の部(鈴本演芸場)

柳 家 生ねん 「桃太郎」
翁 家 勝 丸  太神楽曲芸
林 家 いっ平 「芝居の喧嘩」
林 家 正 蔵 「読書の時間」
三遊亭 小円歌  三味線漫談
鈴々舎 馬 風  漫談
あしたひろし・順子  漫才
林 家 鉄 平 「高砂や」
ニューマリオネット  マリオネット
川 柳 川 柳 「ガ−コン」 
−−−中入り−−−
すず風にゃん子・金魚  漫才
橘 家 円 蔵 「無精床」
入船亭 扇 遊 「皿屋敷」
三 増 紋之助  曲独楽
古今亭 志ん輔 「小言幸兵衛」
 ゴールデンウィークとあって立ち見も出る混雑振り。 出演者も大衆ウケしそうな昼の部でした。  いっ平「芝居の喧嘩」はちょと驚き。近年良くかけているそうだが初めて聴いた。全体的には期待していなかった分、はずれなかったというか、周囲の客が喜んでいたので良かったかな、というところ。

5月11日(木)日暮里特選落語会(日暮里サニーホール)

立 川 松 幸 「真田小僧」
立 川 文 都 「犬の目」
春風亭 柳 桜 「浮世床」
三遊亭 吉 窓 「粗忽長屋」
−−− 中入り −−−
立 川 談 幸 「日和違い」
 桂  小文治 「湯屋番」
柳 亭 燕 治 「井戸の茶碗」
 今日はハイカラチャンネルの収録がありました。前半は仕事疲れで半分睡眠状態。 仕事疲れと言うより聞き慣れた話だったので、やや 今日もクスグリのオチを言ってしまう客がいたが、あれも入ってしまうのだろうか。

5月17日(水)円遊の会(亀戸カメリアホール)

神 田  蘭  「桂昌院」
神 田 ひまわり 「『功名が辻』より山内一豊の妻」
神 田  紫  「勘助島の由来」
三遊亭 円 遊 「一文惜しみ」
−−− 中入り −−−
春風亭 美由紀  俗曲
三遊亭 円 遊 「居残り左平次」
神 田  蘭「桂昌院」 神 田 ひまわり「『功名が辻』より山内一豊の妻」 神 田  紅「勘助島の由来」 三遊亭 円 遊「一文惜しみ」 春風亭 美由紀 俗曲 三遊亭 円 遊「居残り左平次」 円遊師匠というと分厚い眼鏡がトレードマークだったような気がするのですが、

5月18日(木) 三遊亭鳳楽独演会(日暮里サニーホール)

三遊亭 鳳 志 「子ほめ」
三遊亭 福 志 「狸の札」
三遊亭 楽 松 「無精床」
三遊亭 鳳 楽 「夢の酒」
−−− 中入り −−−
三遊亭 鳳 好 「夕立屋」、踊り「蝙蝠」
三遊亭 鳳 楽 「茶の湯」
鳳好君、来年3月真打昇進との目出度い報告がありました。苦節13年ですか。 協会なら普通の年数ですね。最近浮いた感じが減り、踊りがしっかりしてきた ような気がします。他で見ていないので何とも言えませんが。円楽党なら十分 真打でしょう。

5月24日(水)荒川落語会(ムーブ町屋)

立 川 松 幸 「出来心」
立 川 志 遊 「三人旅」
立 川 ぜん馬 「千早振る」
−−− 中入り −−−
三遊亭 鳳 志 「味噌蔵」
三遊亭 楽 松 「大山詣り」
 松幸君はまた新ネタ。今日の「出来心」は最後のサゲまで20分以上の熱演。先輩の恩情でしょうね。  鳳志君は季節違いのような「味噌蔵」。しかも「千早振る」と豆腐でツイてしまったのですが、 これはいいのかな。


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