落語の部屋


私の演芸日記(2005年11月)

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11月7日(月)立川流日暮里寄席(日暮里サニーホール)

立 川 志の吉 「」
 桂  文字助 「越ノ海」
立 川 ぜん馬 「掛け取り」
−−− 中入り −−−
立 川 志 遊 「試し酒」
立 川 志 雲 「有馬小便」
立 川 里う馬 「鼠穴」

志雲さんの「有馬小便」。珍しい噺なのですがいわゆるシモネタというか汚い噺。これがオバちゃんたちにドッカンドッカン大ウケ。ところで「試し酒」の久三さんですが、外で呑んだ酒の金はどうしたのでしょうか。旦那の財布を預かっていたとも思えませんし、いつも行く酒屋じゃない訳ですからツケが効いたとも思えません。誰かイキな答えを考えて下さい。

11月8日(火)立川流日暮里寄席(日暮里サニーホール)

立 川 談 修 「まんじゅうこわい」
立 川 談 笑 「シシカバブ問答」
立 川 談 幸 「もぐら泥」
−−− 中入り −−−
立 川 左談次 「真田小僧」
立 川 龍 志 「千早ふる」
立 川 談之助 「桑名舟」

 立ち見まで出る盛況さ。何故? 「シシカバブ問答」は「こんにゃく問答」の改作。アラブの八つぁんならぬハッサンが、古モスクをまかされていると、そこへ旅のムスリムが来て問答を打ちたいという。代わってシシカバブ屋の親父が成り代わり・・・。「あのう、ムスリムという奴が来まして問答を打ちたいって・・・」 「つまり何だ、早い話が『こんにゃく問答』の改作なんだろ。」 と、自分で突っ込んでいました。笑いとしては並かな。古典通りやっても同じくらい笑いが出たろうというところ。

11月17日(木)日暮里特選落語会(日暮里サニーホール)

立 川 松 幸 「小町」
 桂  小文治 「強情灸」
柳 亭 燕 治 「粗忽長屋」
春風亭 柳 桜 「初天神」
−−− 中入り −−−
三遊亭 吉 窓 「唖の釣」
立 川 談 幸 「時そば」
立 川 文 都 「はてなの茶碗」

 「初天神」で寝ようと思ったら結構面白くて寝られず、起きていようと思った「唖の釣」で、何度かウトウトしかけてしまいました。全体的にかなりウケてました。でも、後ろで何度も手を叩いて大笑いするおじさんにちょっと閉口。文都師匠の「はてなの茶碗」は真打昇進披露以来かな。久しく聞いていない話で有り難かったです。

11月25日(金) 三遊亭鳳楽独演会(日暮里サニーホール)

立 川 松 幸 「浮世根問」
三遊亭 神 楽 「寄合酒」
三遊亭 楽 松 「権助魚」
三遊亭 鳳 楽 「三枚起請」
−−− 中入り −−−
三遊亭 竜 楽 「転失気」
三遊亭 鳳 楽 「富久」

 大ネタ2席のためか、他は真打も前座噺でした。普通真打が前座噺すると面白いんだけど、どうも今日は・・・・  トリはジャンボ宝くじ発売日に合わせた訳ではないでしょうが、年末らしく「富久」。旦那に出入りを許されて酒を飲むところ等、2回も本人が泣いてしまい興醒め。円楽党の宿命なのでしょうか。

11月30日(水) つくしたい文左衛門withわか馬(なかの芸能小劇場)

鈴々舎わか馬・川柳つくし 二人落語「権助魚」
橘 家 文左衛門 新作落語「」
−−− 中入り −−−
文左衛門・わか馬・つくし コント「大工調べ」
文左衛門・わか馬 二人落語「道潅」
川 柳 つくし 「芝浜」

・二人落語「権助魚」
  つくし:権助、わか馬:おかみさん、旦那、魚屋。
  網で捕った魚が荒巻鮭、チョウチンアンコウ、エチゼンクラゲ、イグアナ(魚じゃない!)。
・コント「大工調べ」   文左衛門:与太郎、わか馬:棟梁、つくし:大家。   わか馬さんの棟梁の啖呵がボロボロで、多分無理やり覚えたと思われます。で、その後、「さ、お前もなんか言ってやれ。」と言われて変わった与太郎が巧い啖呵をやって「ちょっとちょっと、そうじゃない、与太郎でしょ。」というギャグは予想通りながら笑えました。
・二人落語「道潅」
  文左衛門:八五郎、わか馬:隠居、友人。
  何をやるか本当に決めていなかったようで、数分なにをやるか話し合っていると、突然文左衛門師匠が「こんちは!」、わか馬「えっ、お前は誰だい?」。「八五郎ですよ、隠居さん。」「あ、そう、その辺ね。」。 「隠居さんは絵が好き出すねぇ。どれにしようなかぁ。」「」どれが来るのかなぁ。」。で、ムンクの「叫び」やミレーの「落ち穂拾い」でさんざんいじった揚句に 「道潅」。わか馬さん本当にヒヤ汗ダクでした。
・「芝浜」
新作のつくしさんが「芝浜」をどう料理するか楽しみでしたが、本寸法の古典でした。芝の浜のシーンを全面カットしましたが、それでも30分近かったと思います。もしかすると最初で最後の貴重な一席かもしれません。


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