歌舞伎の部屋


私の歌舞伎日記(2000年6月)

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●六月大歌舞伎・昼の部(歌舞伎座)

「番町皿屋敷」(青山播磨:団十郎、お菊:福助)
 怪談噺で有名な番町皿屋敷ですが、歌舞伎では怪談にせず、 愛する播磨に縁談が来たため家宝の皿を割って心を試すお菊と、 信じていたお菊に試され、男の面子でお菊を斬る播磨という悲恋ドラマにしています。

「大津絵道成寺」(雁次郎)
 中村雁次郎が藤娘→鷹匠→座頭→藤娘→船頭→藤娘→鬼と早変わり。 とても楽しい舞踊劇でした。

「義経千本桜・すし屋」(いがみの権太:幸四郎、弥助実は平惟盛:孝太郎)
 有名な義経千本桜ですが、すし屋の段を見るのは始めてでした。
 すし屋の弥平次は平重盛に恩があり、落ち延びている平惟盛をかくまい、弥助と いう名で使用人にしています。しかしかくまっているのがばれ、首を出せといわれて いるため、惟盛妻子の使用人小金吾の首を使おうと企て、惟盛親子を二が逃がします。 息子の権太は悪人で、弥助が惟盛であることを知り、惟盛の首と妻子を鎌倉方に引き渡 します。
 鎌倉方が去った後、父に刺された権太は実は父を助けようと小金吾の首に加え、 自分の妻子を・・・
 ストーリーは知っていたのですが、それでもクライマックスは涙が出るほど感動的でした。

●六月大歌舞伎・夜の部(歌舞伎座)


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