ゲーム紹介


くじゅろく

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名称くじゅろく
概要  豆札の一種である大二を使ったゲーム。豆札は遊戯札に見られる棍棒、剣、貨幣、杯の4つのうち、貨幣のみで構成される札で、大二は1〜10が各4枚と鬼札1枚の41枚から成るカードである。1、3、4の3種類は1枚のみ他3枚とデザインが異なる。

大二

 1992年に愛媛県明浜町の高齢者の間で遊ばれていることが発見された。 4人で遊ぶが一度にプレイするのは3人。もちろん3人でも遊べる。
 花札の一般的な遊び方をする。鬼札は好きな札と合わせることができ、 そのために半端となった札も自分のものとなる。
点数は鬼札12点、1、2、10がそれぞれ10点。3〜9がその点数。 合計すると300点で、96点あれば負けがないことから、この名称がついたと思われる。

●「くじゅろく」の遊び方

●札の呼び名

 1の特殊札:イーツン(他の3枚はバカツンと呼ぶ)
 4の特殊札:イーシー(他の3枚はバカシーと呼ぶ)
 10   :ドオ

●ゲームの準備

1.適当な方法で親を決めます。
2.親は豆札を切り、一人の手札が6枚になるように配り、場札として6枚を表にします。実際には3枚場に表にして出し、3枚ずつ伏せて配り、次に3枚を表にして場に出し、また3枚ずつ伏せて配る。(この順が”正しい”という保証は無い)

●ゲームの進行

1.親から始めます。順番の人は手札から1枚出します。合う札があれば合わせます。
2.次に山札をめくり、合う札があれば合わせます。合った札は取って、自分の前に置いておきます。
3.順番に続け、手札がなくなるまで続けます。
4.自分の取った札を計算し、精算します。点数は、札の合計で精算し、また役ができればそれでも精算します。

●オニ札の使い方

 最初の場札にオニがあれば、親は他の好きな場札と合わせられます。
 最初の場札に同じ札が3枚あれば、親はのうちの2枚を好きな場札を取ることができます。
 オニはどの札とも合わせられます。ただし、オニを出し、めくった札と合わせることは禁止です。
 オニと合ったために半端となった札は、最後にオニをだした者のものとなります。

●点数

 1、2、10は1枚10点、オニは12点、他はその点数。
 点数の合計が96〜105は1本勝ち、106〜115は2本勝ち、116〜は3本勝ちとなります。
 95〜86は1本負け、85〜 76は2本負け、75以下は3本負けとなります。

●役

シヤク  4を4枚取ること。  4点
サンヤク 3を4枚取ること。 6点
ダンジョウオニ、イーツン、イーシーを取ること。 8点
シダン  4を4枚とオニを取る。 12点
シダンサン3を4枚と4を4枚とオニを取る。18点

 注:1992年の報告では、シダンの役は無く、ダンジョウはオニと3の特殊札とイーシーとなっていましたが誤りです。

販売状況豆札は専門店で入手可。任天堂から「大二」の名称で販売。

*本サイトの内容の無断引用、掲載、転載、複製を禁じます。 (c) Hironori Takahashi


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