伝統ゲーム紹介


掛合トランプ

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名称掛合トランプ(かけやトランプ)
概要  島根県雲南市掛合町に伝わるトランプゲーム。4人または6人で2組にわかれて絵札を取り合う。 青森県五所川原市に伝わるゴニンカン同様、昔の絵取りが変形したものと考えられる。

歴史

 掛合町内の開業医である清水文郎氏の先祖である清水葦庵氏が享保二十七年頃に留学先の長崎からトランプを持ち帰り、文郎氏の祖父の道達氏が町中にこの遊びを広めたと言われています。(雲南研究室による)

ゲームの準備(4人用)

1.くじを引いて場所を決める。向かい合った者が組となる。
2.双方の組に碁石を5つずつ配る。
3.配る人間が切り札を決める。

遊び方(4人用)

1.親から打ち出す。最初に好きな札を1枚表にして出す。 2.反時計回りに1枚ずつ札を出して行く。最初に出された札と同じマークの札があれば、 それを出す。無ければ何を出しても良い。
3.一周したら、最も強い札を出したものが勝ちで、出た札に絵札(A,K,Q,J)があればそれを取って自分の前に置く。
4.スペードのAは「れんしょ」と呼び、いつでも出すことができ、最も強い札となる。 切り札がスペードの場合はクラブのAがれんしょとなる。
5.絵札を多く取った方が勝ちである。9〜11枚の場合1点勝ち、12枚以上の場合は2点勝ち、16枚全部の場合は4点勝ちで、その分の碁石を取る。
6.取った絵札が同数の場合、「れんしょ」を持っていた方が1点負けとなる。切り札のAも取っていれば2点負け、Aを4枚全て取っていれば4点負けとなる。
7.負けた組がカードを切って配り、次のゲームは勝った組から行う。一方の碁石がなくなるか40分過ぎるまで行う。

イベント

 毎年2月に掛合町で大会が行われている。

リンク

雲南研究室の掛合トランプのサイト
販売状況通常のトランプで遊戯可能。

*本サイトの内容の無断引用、掲載、転載、複製を禁じます。 (c) Hironori Takahashi


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