伝統ゲーム紹介


ゴニンカン(五人関係)

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名称ゴニンカン(五人関係)(ごにんかんけい)
概要  青森県五所川原市に伝わるカードゲーム。 「五人関係」が正式名称だが、略して「ゴニンカン」、あるいは「カン」と呼ばれる。 トランプ(プレイングカード)を用い5人で遊ぶ。 2人と3人に分かれて絵札を取り合う、いわゆる「絵取り」のゲームである。 日本で一般に遊ばれている「ナポレオン」に近い(海外で言う「ナポレオン」 とは別のものである)。 五所川原市の商工会議所等が普及に力を入れたため、青森県全域に広がっている。

歴史

 江戸時代に幕府から賭博の禁止令が出されたが、津軽藩が禁令を緩めたのと、 江戸から遠かったために残ったと言われている。 この説が正しければ、江戸時代から存在していたことになるが、 この当時の遊び方が現在と同じかどうかは疑わしい。 また現在日本で広く流布している「ナポレオン」との関係も不明である。

用具

 通常のトランプ一組からダイヤ、ハート、クラブ(現地ではグラフと呼称)の2を取り除き、 ジョーカーを加えた50枚。

ルール概略

1.カードを配り、切り札のAとジョーカーを持っている者はその旨宣言する。
 この2人が関係組、他の3人が無関係組になる。
2.関係組からカードを出し、一周したところで、もっとも強いカードを出した人がそのトリックで出た絵札を取る。
 絵札はA,K,Q,Jの16枚。10は含まれない。
3.規定枚数取った組が勝ちになり点数がつけられる。
4.関係組は勝っている限り、2回までその組のままプレイできる。
 その場合、切り札は自分たちで決められる。
5.相手側が1枚も取らないうちに規定枚数取ってしまう「スコンク」や、 16枚すべての絵札を取ってしまう「じゅうろく」等の役があり、ボーナス点がある。

ルールの詳細

大会

 商工会議所の主催で毎年1月の日曜日に「世界選手権」 と銘打った大会が平成7年から開催されている。

販売状況 通常のトランプで遊戯可能。大会会場では大会の記念トランプを売っている。

第9回世界選手権大会の模様

会場の市民体育館  会場の市民体育館入口

    

    

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