伝統ゲーム紹介


合わせもの

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名称合わせもの(あわせもの)<
概要  同じ種類のものを持ち寄り、優劣を比べる遊び。平安時代頃に存在していたものと思われる。 物語文学、日記文学からは「歌合わせ」「絵合わせ」「扇合わせ」「貝合わせ」「前栽合わせ」 「小鳥合わせ」「菊合わせ」「角合わせ」「小箱合わせ」「花合わせ」「撫子合わせ」「虫合わせ」 「鴨合わせ」「双紙合わせ(草子合わせとも)」「物語合わせ」「植物の根合わせ」などが見られる。

 「貝合わせ」については「貝覆い」を指す誤解が室町時代頃から行われ、現在ではほとんど「貝覆い」 を指す言葉として使用されている。本来「貝合わせ」は貝を持ち寄り、その美しさを競うものである。 →「貝覆い」参照。
 資料によっては、持ち寄ったものについての和歌を詠み、その歌の優劣を比べることもあったようである。 歌が必須だったのか、場合によって用いられたのかは資料が少なく、なんとも言えない。

 貴族の遊びということで、鎌倉時代になると衰退していったようである。


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