ゲーム研究室


ビジネスゲームの部屋


戻る
 ゲ―ムはシミュレーションです。 娯楽の要素が多いのですが、欧米では研修用としても用いられています。 日本にも研修用のビジネスゲームというのがありますが、紙と鉛筆しか使わない無機質なもので、 ほとんど電卓で決算書を作っているだけの質面倒臭いものが多く、娯楽は罪悪といわんばかりです。 どうして楽しみながら仕事を覚えるという発想がないのでしょうか。
 欧米のビジネスゲームは、仕組はいじらず、味付けだけ工夫します。 だから企業が収益を上げる仕組や株価が上下する仕組を学ぶことができるのです。 日本のゲームではサイコロを振って進めたマスに「株価が上がった。百万円受けとる」 などど書いてあったりして、サイコロまかせだったりします。 欧米のゲームは、会社の最初の株価が皆同一だったり、上がり下がりの幅が決まった額だったりはしますが、 なぜ株を発行するのか、なぜ上下するのか、などの仕組はきちんとしているのです。
 人間が複数で行うゲームの良いところは、必ず勝つとは限らないところです。 機械相手のゲームは持ち主を楽しませるために、最後は人間が勝つことになっていたり、 そうでなくても、勝つまで止めなかったり、旗色の悪いときは途中で止めることが可能になっています。 主役のわがままが許されるのです。負けたときは機械のせいにできます。 負ける事、逆境に苦しむことを味わうという点で、人間同士のゲームは非常に優れているのです。 中でもビジネスゲームは社会勉強に最適です。 我々の生活で、ビジネスに関係の無いものはありません。 仕事をしていない子供、学生、老人でさえ、消費者である以上、何らかのビジネスに関わっているのです。 むしろ社会に出る前の子供や学生に社会の仕組を知ってもらうのに良いと思います。 ゲームで学んでおけば、損や失敗を減らすことができるでしょう。

アルサーズ(Ulsers)
 アルサーズとはビジネスマンの職業病、胃潰瘍のこと。ボードを回って会社の人員を集めて回るゲーム。 雇った人間には給料を払わねばならない。 他社からの引き抜きもありだが、上のポスト、上の給料を用意しなければならず、経営は楽ではない。 かと思うと役員が秘書と賭け落ちしちゃったりとコミカルで楽しいゲームなのだ。
-
プレイボス(Playboss)
 製造業のゲーム。原料を買い、工場で製品化し、販売する。 原料は市場に多いときは安く、少なくなってくると値上がりする。 製品はその逆。そういう市場原理が盤上にわかりやすく表されるのがこのゲームの見事なところだ。 このゲームの特色は保険の概念。 ゲーム中発生する様々なトラブルに対して、あらかじめ保険を購入しておくことで対処できるのである。 オプションとして労働者を加えた高度な遊び方もできる。
-
チョコ&co.(Schoko&Co.)
 チョコレート製造会社の経営ゲーム。 カカオ豆を買い、人手を掛けてチョコレートに加工。 一方で営業マンを雇い、販売ルートを開拓する。 たくさん作っても販売ルートを失えば在庫を抱えるだけ。 このバランスが崩れれば赤字は必定。 チョコレートのように甘くは無い。
-
エグゼクティブ・ディシジョン(Exective Decision)
 3種類の原料を組み合わせて製品化し、販売する。 原料はランクによって金額が異なり、出来あがる製品も原料によってランクが異なる。 購入販売も値段を付けての入札制。 同じ値段を付けても他のプレイヤーの出方によって、買えなかったり売れなかったりし、同じゲームは2度と味わえない。 どのくらいの値段を付ければ利益が出るのか。作った製品の原料にいくらかけていたのか。 原価をきちんと把握しないと、利益は取れない。
ビジネスゲーム(Business Game)
 イギリスの鉱山で原料を掘り、トラックやはしけで港まで運び、アメリカまで運んで売る。 原料は鉱山でも港でも売れるが、遠くへ運ぶ程高く売れる。 アメリカまで運べば高く売れるのだが、輸送距離が延びれば事故の機会は増え、現金化は遅くなる。 一攫千金に賭けるか、細かく稼ぐか、
ビジネス・ストラテジー(Business Strategy)
 これも製造業のゲーム。 競売で原料を買い、製品に加工して売る。購入も販売も紙に記入しての入札。 毎回一定量供給される原料は、買値の上限、売値の下限はカードによって決められている。 そこから各人が入札し、高い値を付けた者から買える、
 


戻る