第76話 オンライントレードへの遠い道

マがサテライトを買った「PCデポ」が大和に移転したと思ったら、大規模な電化製品量販店「ラオックス」も開店し、週末毎に安売り合戦です。9月22日にはJR町田駅前に新しいデパート「ルミネ」もオープンした。物見高いママはどの店にも開店早々行ってしまいました。「PCデポ」は大型スーパの2階で前に比べて広くなったし、子供を遊ばせるコーナもあり、価格はまぁまぁ、店員は親切だし、中古品や消耗品の品揃えも良かった。来年には南町田駅前にアメリカ資本の大きなショッピングセンタもできます。

こんなにお店ばかり増えて不況の中で本当に物が売れているのか? ママは近所にいろいろんな店ができて楽しみだが、見てるだけで満足です。商品という新しい情報は大好きですが、こんなに物が溢れているのだからもう何も要らない。お金は老後の不安解消のためにも貯金したい。

と思っていたら、ビデオデッキにテープが絡み付く故障がおきた。東芝のBSチューナ内蔵デッキで7年位使っています。東芝のサポートセンターに問い合わせるととっても親切だった。きっとあの事件以来サポート業務は大変なんだろうな。すぐに出張修理にきてくれたが、16,800円もかかってしまった。新しいデッキを買った方が賢かったかもしれないが、最近長男が学校でリサイクルに付いて学んで「使える物は修理して使う」との意見だったので、教育効果を考えて修理しました。

先月、壊れたカーオーディオを買い換えたばかりなのに、毎月イレギュラーな出費が続き、老後の安泰は遠い夢だ。

ンターネットで株式投資が急速に広がってるらしい。金融ビックバンで株式売買手数料が自由化され、オンライントレードでの手数料が今までに比べて大幅に安くなった事や営業時間外でも売買取引ができるので、オンライントレードの口座を開設する人が急増している。今まで株式売買に無縁だった人たちが口座を開き、従来の証券会社の勢力分布ががらりと変わってっしまうほどの広がりだそうだ。

昔お世話になった「国際証券」のオンラインサービスを検索してみると10月1日から運用開始でメニューも工事中です。どうもはじめは株式投資のみの扱いで、ママの欲しいサービスがない。 次に、セゾンのクレジットカードは「セゾン証券を利用するサービスとポイントがつく」との情報を得て、ホームページを覗いて見たがオンライントレードは来年4月からとちょっと出遅れている。10月からは金融の自由化が進むし、郵貯の最高金利時代の定期の最終満期も近いのにちょっと暢気でないかな?

それではと、最大手の大和証券のホームページでオンラインホームトレードの資料を申し込んでみました。大和証券のダイワダイレクトは草分けだけあって対応も早くてすぐにメールで返事をくれ、郵便で口座開設申し込み書も届きました。

オンライントレードのチャート ママも家にいながら、オンライントレードで株式を売買して利益を上げてみたい。ミニ株ならば資金が少なくても株式投資ができるらしいと知って気分はもう女相場師です。

オンライントレードはインターネットを使ってリアルタイムに株を売買できるシステムと思っていました。しかし、買うときはほとんどリアルタイムですが、売るときは早くても翌営業日とのことです。また、インターネットでも取引では一日に何度も同一銘柄の売買を繰り返しは禁止(注:ダイワダイレクトだけかな?)です。自宅で株式の売買を繰り返し短時間に利益を得るというイメージとはちょっと違うみたいです。

静に考えてみると、ママには株式の知識が全くないし、株式情報のアドバイスしてくれそうな知人もない(ママの友人はみんな理系人間だ)。株式投資は新鮮な情報が命綱だが、ネットで配信される情報はすでにみんなも知っている情報だ。これらの情報の中から市場動向を読みとったりするスキルはありません。また、インサイダー情報をそっと教えてくれる親切なおじさんは親戚にいないし、大体に置いて取引しようにも元金もありませんでした。日々100円単位の節約に苦慮しているママに万の単位のお金をインターネットで軽々しく運用できません。

でも、特定の株式の銘柄を指定して買う事はママには難しくても証券会社のMMFや中国ファンド等の銀行利率より配当の良い商品が証券会社に行かなくても買えるのは魅力的です。

自宅からのアクセスで一番心配なのはセキュリティの問題です。パンフレットによるとSSL方式と言うNetscape Communications社が開発したプロトコルを使って、通信内容の盗聴や改ざんの防止、通信相手の認証の機能は万全だと書いてあります。SSL方式はNetscape Navigator/Netscape CommunicatorやInternet Explorerでサポートされ、WWWのセキュリティ機能としてもっとも普及しているらしい。

でも、もしも暗号が破られた時の損失は誰が弁償してくれのでしょう?通信回線の異常で損失したときはどうなるのか? 幾つの質問をメールで送ってみました

この質問に対して送られた答えには以下の「大和の取引規約集」の条例が示されました。。

当社は、次に掲げる事項により生じるお客様の損害については、その責を負わないものとします。

  1. 本システムを利用に関し、本システムによる暗証番号の一致を確認して行った取引。

  2. 通信回線及びシステム機器の障害。

こんな細かい文字を全部読む人はいないのに、セキュリティや回線の不備によって生じた不利益は全て顧客の責任という証券会社に都合の良い取り決めです。また、プライバシーの心配については、顧客の売買内容に付いては証券会社には守秘義務があり、これは必ず守るとの回答がありましたが、どこまで信じられるのだろう?

メリカのように一般の人々がマネーゲームに参加する社会になれば、企業の株主への利益の還元も変わってくるし、製品の指向や販売方法等の会社の経営方針も株主を要望を反映していく。企業も個人の意見を尊重するようになるし、個人も株主として企業を厳しく淘汰していく社会になるのかな。

金融の自由化でお金は銀行に預けておけば安心と言う時代は終わって、各個人が自己責任の元で自分のお金を運用する時代になっていく。日本の銀行もいつまでも低金利とテッシュしかサービスしないと賢い人々はオンラインでどんどん外資へ投資してしまうよ。

最近、オンライントレードに関する新聞記事が多くなった。これからも各種サービスが生まれてくるでしょう。先日はオンライントレード利用者を増やし、パソコンをもっと売るために大和証券がラオックスと提携してネット取引の体験教室を開くという記事を新聞で読んだ。ママもチャンスがあったら是非参加してみたいです。

という訳で、オンライントレードはもうしばらく色々と勉強してから挑戦してみたいと考えています。

ボタニカル・ライフ とうせいこう さんのボタニカル・ライフ(紀伊国屋書店)を読みました。この本はいとうさんがホームページで発表していた日記風エッセイ集をまとめたものです。今はやりのガーデニングとは一線を画すベランダー(ラベンダーじゃないよ(^_^;)として、植物とのふれあい生活を綴ったほのぼのエッセイです。デジタルカメラで撮った写真も沢山あり、こんな風にデジカメを活用できるならとまた欲しくなりました(物はもういらないと書いた事も忘れてるぞ)。

読んでいると植木屋さんにで出かけたくなります。我が家ではなぜかゴムの木ばかりが増殖してしまい、他は陰が薄くなっているので、新しい植物に挑戦してみようかな。ボタニカルライフのページは現在も更新中です。アクセスしてみてはいかがでしょう。



次回はオンライントレードや銀行取引、インターネット電話、オンラインゲーム、インターネットラジオ・テレビ、教育などなど、常時接続で世界は変わるをテーマに、この辺りの事を考察して行きたいと考えています。

【↑目次へ】 【←前話へ】 【次話へ→】

M.Nakamura Sep. 26,'99