第14話 ファクスは届いた

近、休日になると雨が降る。からから天気が続いていたので恵みの雨だけど、元気な子供達を家の中でおとなしくさせておくのは大変だ。で、手っ取り早くビデオかファミコンということになる。そのファミコン(スーパーファミコン)だが、使っている最中にACアダプタから煙がでる事件が起きた。電気の部品が焦げる特有の匂いに気づき、部屋の中を見回すとACアダプタが煙を吐いていた。あわててコンセントから抜いたが、かなり熱くなっていた。

部屋に子供たちだけだったら、と考えると恐ろしい。同居人に見てもらうと、ACアダプタから出るコードの付け根あたりを触るとACアダプタが「ブーン」とうなりをあげる。どうやらショートしているようだ。完全なショートではなくコードの曲げ具合によって繋がってしまうみたい。確かに子供たちはコードを引っ張ったり、巻いたりと乱暴に扱っているからな。壊れるのも無理はない。でも、元々子供が扱うものなんだから、こういう事も考えてヒューズとかの安全装置を組み込んでおいて欲しい。もし火がでたり、やけどしたらどうしてくれるんだ。PL法は本当に市民を守ってくれるのか!? 他にパソコン用のスピーカー、プリンタ、モデム、電話機など沢山あるACアダプタも心配になってきた。

Intelのクリーンルームマン とにかく壊れかけたACアダプタは買い替えることにして、再び町田のメディアバレーにでかけた。TV-CMでやっているクリーンルームのコスチューム姿(初めて見たときはあのサリン事件の防毒服を思い出してしまった)のお兄さん(だと思う。顔が見えないので?)がインテルのMMXのビラを配っていた。右の写真のように逆立ちまではしてませんでしたけど。

メディアバレーは1階がゲーム機とゲームソフト売り場になっていてかなり充実している。いつも子供たちで大騒ぎだ。ゲームのBGMやサウンドがうるさくて長居はしたくない。幸い任天堂のコーナーはすいており、すばやくACアダプタを買って店をでる。

町田に出たついでにオープンしたばかりのソフマップに寄ってみることにした。ソフマップは小田急町田駅近くの西友の5階にあり、メディアバレーとは400メートル位離れている。久しぶりに町田の商店街を抜けていくと、随所で建物の取り壊しが行われている。再開発なのかな。都南デパートの横も細長い空き地になっていて、新しい道ができるのか楽しみな反面、昔ながらの小さなお店がなくなるのは残念な気がする。

ソフマップは西友の1フロアなのでそれほど広くないが密度が高く、DOS/V、Mac、自作のための部品、消耗品、ソフト、中古マシンコーナーなど充実している。オープンしたてということもあるのか結構な人出だ。中古コーナーで我が家のMacより新しい世代のMacが6万円くらいで売っていてちょっと悲しい。ついでに6階にできた新しい本屋さんにも寄ったがこちらは閑散としている。本屋は東急デパート内にある有隣堂や小田急デパートにある久美堂、大丸にある三省堂のほうがいいな。

町田は最近パソコンのお店が増えてきている。我が家の近くにはMac専門店のMac駅という店もある。うわさではT-ZONEも町田に出店するらしい。色々なお店がそれぞれに特色をだしてくれると消費者としてはウレシイが、そんなに売れるのかな?

まく動かなかったファクス機能は同居人と一緒に「受信トレイ(Microsoft Exchange)」を起動して、まず「アドレス帳」に送信先を指定した。こうしておくことで、ファイルに作られたデータ(文字でも絵でも)を印刷するのと同じ感覚でファクス送信できるようになった。でも、送るのになぜ受信トレイから起動するのか、その思想が分からない。

しかし、送信はできるが受信はどうすればいいんだ〜〜。このパソコンはいつでもモデムに繋げているわけじゃないので、ファクスを貰うときはいちいち電話で送ってもいいよと、連絡する必要のあるとほほのシステムであった。まぁ、このへんはマックでも一緒だ。やっぱりファクス専用機には勝てないな。

このファクス機能は操作がいまいち分かり難い。アドレス帳に登録した相手にしか送れないようだ。電話番号を直接指定したら拗ねて送ってくれない。頻繁に送る相手があるならアドレス帳もいいけど、1回しか送らないのにアドレス帳に登録しなきゃいけないのはなぜ? たまにしか使わない人向けには、シンプルなファクス専用機と同じような操作性にして欲しい。ファクスの表紙の編集も面倒そうでやる気が失せてしまった。

まあ、一応送れる事は確認できたので、今回はこれでよしとしよう。でも、次に送る必要ができたときに操作を覚えているか疑問が残るママであった。今回、テストのために夜中に突然ファクスを送り付けられたママのお姉さんに陳謝。

DOS/V magazine 白いソフトの情報を探すために本屋さんでパソコン関係の雑誌を見ていたら、DOS/Vマガジン4月号の付録CD-ROMに、「NIFTY Manager 3.0」が入っているとあるではないですか。たしか先日インストールしたNIFTY Managerは2.xだったはず。もうバージョンがあがっているの? それともタイミングが悪かったのか。3.0ならバッチでの通信がサポートされているかも、と期待して雑誌を買うことにした(まだ未確認)。

もう一つの理由として「キッドピクス3.0J」のお試し版も入っていたからだ。我が家の子供が最初に使ったパソコンのお絵描きソフトがキッドピクスだ。マックのFree Softだった頃から使っており、カラーになり市販されたものも使った。Windows版のことは知らなかったが3.0Jということはかなり改善されているのだろうと期待する。

この雑誌は(も)広告が多い。半分以上が広告で、どこから本文なのか分からないくらいだ。まあ、パソコン関係の情報を探したい人は広告が載っているのも購入理由になるんでしょうけど。広告はハード関係が多くてソフトはあまり載っていない。ママは面白そうなソフトを探しているんだけど、それはきっと違う系統の雑誌をみないとだめなんでしょうね。まあ、今回も前回のDOS/V Poer reportと同じようにCD-ROMが目当てで買ったのだからしかたない。

WIRED 同居人はWIREDという雑誌を買った。値段は同じだが厚さは1/3位、CD-ROMもついていない。内容はコンピュータに関係することが多いけど、ダイレクトにコンピュータだけというのではなく、コンピュータと社会のかかわりのような記事が多い。ママにはDOS/Vマガジンより読む(読める)記事が多くて面白かった。

この号の表紙は小室哲哉さんでインタビューも載っている。最近話題になった苫米地さんの対談も載っていたりして結構守備範囲が広い。ところで、この苫米地さん、ジャストシステム基礎研究所長という肩書きも持っていらっしゃる。知りませんでした。脳機能の研究が一太郎やATOKに繋がるのかと思うと将来どんなソフトがでてくるのか楽しみでもある。

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M.Nakamura Mar 23,'97