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ファストフード考

中国の町並みをタクシーから眺めていて、「ファストフードが世界を食いつくす」(Eric Schlosser著、草思社)という本を思い出した。中国に米国資本のファストフードがこんなにも進出していることを知らなかった。うん千年の食文化を持ち、机と椅子以外の四つ足のものは何でも食べるといわれている中国まで席巻したら、まさに世界を食い尽くすだ。

中国といえば、饅頭、包子、揚げパン、麺類、串焼きなど、美味しいものが屋台やちょっとした店で手軽に食べられるファストフード文化があるのになぜ? という感じだ。米国では低階層の人たち(には限らないかもしれないけど)が食べるジャンクフードだよ。高くて美味しくない欧米のファストフードを食べなくても、中国には美味しいものが沢山あるのに、と思うのは歳をとったからか。まあ、日本を棚に上げてよその国のことは言えないが。

残念ながら(実は残念でもないが)、実際にファストフードを食べる機会はなかった。朝食はホテル、昼食は職場で、夕食も現地の人たちとと、あまり好き勝手には食べられなかったのだ。本当に少し残念だったのは本場の中華の屋台でも食べられなかったことだ。一応(か?)、仕事で出かけているので体調を壊したら困るので、あまり怪しげなところでは食べられなかった。

さてファストフードの最右翼、麦当労でマクドナルド。実際にどう発音するのかは知らないが、日本語読みするとバクトウロウ。早口で言えばなんとなくマクドナルドに聞こえないこともない。

マクドナルドのメニューは10元前後(140円位)と、日本とそれほど変わらない様子。現地の物価を考えるとかなり高い。それなのに若い人を中心に結構な人が入っている。

マクドナルドの看板 マクドナルド
マクドナルドの看板 マクドナルド

肯徳基でケンタッキー。日本語読みするとコウトクキ、これは早口で言ってもケンタッキーにはちょっと苦しいか。

鶏肉は人気があるようで、マクドナルドより目についた。普通のレストランでも鶏肉を使った調理が多い。中国は広いからブロイラーじゃない鶏肉が食べられるのか? それともやはり経済性を考えるとブロイラーなのか。高速道路で鳥を積んだトラックを見かけたが、そのときは狭いケージに入っていた。

写真は無いが、ケンタッキーと同じ系列(日本だけか?)の必勝客(ピザハット)は、店の外まで行列が続いていた。人気があるようだ。ピザは好きだが、並んでまで食べようとは思わないが。

一番目についたケンタッキー
一番目についたケンタッキー

ファストフードとはちょっと違うが、海外資本のハーゲンダッツはドイツ語のままだった。信号待ちで停車したタクシーから写真を撮ったら、公安のバイクが入ってしまった。他にコーヒーのスターバックスも見かけたが、これも英語のままだったように思う。

どちらも日本とそれほど違わない値段なのに結構人気があるらしい。まあ、中国の金持は日本人など比ではないほど金持らしいが、そんなに金持がいるのか?

ハーゲンダッツ(南京)
ハーゲンダッツ(南京)

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© from Metal Woods, Aug. 2004