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外灘観光隧道に潜る

ホテルのある地域から、上海のランドマークである東方明珠電視塔のある浦東新区に行くには黄浦江を渡らないとだめだ(下記地図の西から東に渡る)。往きの機内で貰った上海の地図を見ると地下鉄2号線か、延安東路隧道という自動車用のトンネル、あるいは遊覧船を使うしかないようだった。

しかし、前日の夜に外灘(バンド)を散策しているときに突然の土砂降りに遭い、慌てて逃げ込んだ地下道で外灘観光隧道という地下トンネルを見つけた。で、翌日、電視塔に向かうために早速利用してみた。行き当たりばったりだが、これも旅の楽しみなのだ。

バンド側の入口は、南京東路の東端とバンドがぶつかる辺りの地下道にある。ちなみに地下道を通ると通行量の多い道路を潜ってバンドから南京東路に渡ることもできる。人通りも多くて結構きれい。

黄浦江の向こうに見える東方明珠電視塔 案内図(矢印の先がトンネル)
黄浦江の向こうに見える東方明珠電視塔 案内図(矢印の先がトンネル)

隧道は有料で、片道30元、往復40元とちょっと高め。リニアに40元で乗れることを考えると高い。ちなみにここのチケット売り場は英語が通じた。といっても交わした言葉は "oneway" だけだが。ココはそれなりに海外からの観光客が多いのだろうな。改札を抜けるとエスカレータでさらに地下に潜る。川を渡るのだからそれなりに深いところにいくようだ。

徒歩かと思っていたらスキー場のケーブルカーのようなゴンドラ(ケーブルでは無くタイヤのようですが)でトンネルを抜けるモノだった。ゴンドラには詰めれば20人くらいは乗れそうだが、あまり混んでなくて、3人連れのグループと親子連れ2人、計6人で直ぐに出発だ。

外灘観光隧道のゴンドラ 向こうから来るゴンドラとすれ違う 隧道内のイルミネーション
外灘観光隧道のゴンドラ 向こうから来るゴンドラとすれ違う 隧道内のイルミネーション

トンネル内はLED?によるイルミネーションがあって、タイムトンネル(古い?)のような雰囲気で乗客を楽しませてくれる。途中、空気で膨らむ人形が漂っていたり、飽きさせない。

乗車時間は4〜5分程度だったか? すぐに浦東新区についた。しかし、ゴンドラが停止する前にドアが開くのはどうかと思うぞ。動きながら飛び降りるのかと思ったら、最後にはちゃんと停止した。

エスカレータで地上に向かうが他には殆ど人がいない。同じゴンドラに乗ってきた乗客はどこかにいなくなり、一人で地上に向かう。

空気で膨らむ人形が漂う(真ん中の白いモノ) 乗ってきたゴンドラ
空気で膨らむ人形が漂う(真ん中の白いモノ) 乗ってきたゴンドラ

ゴンドラは、ケーブルカーのようにぐるっと廻って、黄浦区に向かう乗客を乗せる。でも、このときには他に乗客がいなかった。値段が高いのであまり利用する人はいないのかも知れない。地下鉄で渡れば2元で済むし、タクシーに乗っても15元位じゃないかな。ちなみにタクシーは初乗り10元(135円位)。

チケット(表) チケット(裏)
チケット(表) チケット(裏)

でも、こういうモノを作るということに中国のパワーを感じる。浦東新区も15年位前は何もないところだったようだが、今は高層ビルや大きなショッピングモールが建ち、現在も開発中だ。きっと北京オリンピックが開催される4年後にはさらに大きく変貌していることだろう。そのころまた訪れてみたい。

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© from Metal Woods, Aug. 2004