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色々と食べる

一応、仕事で出かけたので高級そうな中華料理のコースなどで歓迎して頂いたのですが、さすがにそんな席では料理を写真に撮ったりもできません。ということで料理の写真は少ないです。

南京では現地の同僚たちが夫子廟(フーズーミアオ)という古い街へ連れて行ってくれ、南京料理というものをご馳走になる。夫子廟は浅草のような感じの街だ。レストランや土産物屋が軒を連ねる。普段は夜のライトアップやイルミネーションが綺麗とのことだったが、今夏は電力不足で暗く残念。

南京では最近、家族で比較的高価な外食をすることが多いらしく、連れて行かれたレストランも平日なのに満席。予約しないと入れないそうだ。この日食べた南京料理は日本の会席料理のような感じで小皿に盛られた料理が順繰りにでてくる。ウエイトレスがその都度、料理の内容について解説してくれるが、当然中国語なので意味不明。同僚達が英語で教えてくれる。味はなかなかよい。漢方的な香辛料の味付けが医食同源という言葉を思い出す。

夫子廟のレストラン 科挙の試験場、江南貢院
夫子廟のレストラン 科挙の試験場、江南貢院

蓮の実をおそらく初めて食べた。他には突飛な食材はでなかった、と思っていたら、後日ザリガニを食べていたことに気付いた。そのときはエビだと思っていたのだ。ハサミや足は切り取られていて、炒めてあった。味付けが濃い。話に聞くと香辛料を効かせないとドロくさいかららしい。

食後、その昔官吏になる試験である科挙が行われた場所などを散歩する。サソリタガメ?などの昆虫の串焼きを売っている店があった。同僚達が面白がってトライしてみろというが、ちょっと勘弁だ。同僚も食べたことはないとのこと。

食材用ザリガニ
食材用ザリガニ

翌日は少し高級そうな店で歓迎会。料理は豪華で洗練された味。なぜか伊勢エビの活き作り、北京ダック、フカヒレ、その他色々。50度くらいの強い酒を勧められる。小さなお猪口でいっきに咽に流し込むが、クセがなく意外と飲みやすくうまい。

料理は美味しいが量が多い。この日は体調がイマイチで、申し訳ないが食べきれない。地方に行けば日々食べるのに精一杯という地域もあるのだから、客が残すくらい料理を出さないと持てなしたことにならない、という文化は改めたほうがいいと思うのだが。

また違う日、南京ダックが有名という店でご馳走になる。北京ダックと南京ダックの違いは、北京は大きく太ったダックで皮だけ食べるが、南京は小型のダックだそうだ。小型のためかどうかしらないが、皮だけじゃなくて肉をつけて削ぎ落としてある。味もなかなかよい。北京ダックよりよい。その他の料理も美味しかった。

普通の店にも案内してもらう。同僚が言うところの南京でベストの部類に入るという鳥料理の店だ。南京大学横の通りにある小さな店だった。学生がよく来るのであろう、店そのものはあまり綺麗ではなく、コップも使い捨てのペコペコのプラスティック。それでも円卓の個室があり、空調が効いていた。

店の前で焼いている羊の串焼きも旨いというので、まずそれを食べてみる。スパイシーで確かに美味しい。羊の臭さは殆どない。ビールに合う。6〜7本食べた。その後、鳥とジャガイモ、ピーマンなどを辛く味付けした料理を食べる。余り辛くしないように頼んでくれたが結構辛い。勧めるだけあって確かに美味しい。しかし、ボリュームが凄く食べきれない。最後の方で、削って作る麺をゆでたものを載せてくれ、野菜類と共に辛いソースにつけて食べる。

普通の観光旅行ではなかなか行けない店に連れて行ってくれた同僚に感謝だ。

羊肉の串焼き 鶏肉とジャガイモの料理
羊肉の串焼き 鶏肉とジャガイモの料理

南京滞在中の昼休み、会社の近くを散歩していたら果物屋で見たことのない実を売っていた。同僚に尋ねるが、お互い英語での名前が分からない。美味しいからと言って一袋買ってくれた。値段は分からないがそんなに高くなさそう。皮をむいて食べてみるとライチのような味だ。ライチより小ぶり。種がでかく、食べるところは少ない。でも一袋も食べれば十分。

帰国後にネットで調べてみると龍眼らしい。皮をむいた実と種が龍の眼のように見えることからきているそうだ。こちらは果物は全般的に安い。バナナ一房(20本位)が1元少し(20円位)で売っていた。スイカも1〜2元からあるようだ。メロン、桃、葡萄、リンゴなどどれも美味しい。

果物屋の店先 龍眼
果物屋の店先 龍眼

蘇州では蘇州料理で有名な店というところに案内してもらう。食材もよく、あまり油っこくもなく、香辛料もほどよい感じで美味しい。蘇州料理は口に合う。ここは割り勘なので値段が分かった。一人百数十元だったと思う。現地の物価からすると高いが、ビールを結構飲んで、お腹一杯たべて2千円弱だ。横浜中華街なら1万円を軽く越えそうだ。

もうひとつ、火鍋の店にも行ってみた。辛いかと思ったらそうでもない。まあ、普通の鍋だ。野菜や鶏肉、豚肉もあったかな。松茸がメニューにあったので頼んでみる。残念ながらあまり香りはしなかった。薬味に香菜(パクチー)などがあるのが日本との違いかな。パクチーは苦手だという日本人も多いが個人的には全く問題ない。というか、結構好きだ。

火鍋
火鍋

他には、現地駐在の日本人と和食の店にも何度かでかけた。南京、蘇州共に和食のメニューは日本と同じだ。刺身や寿司、天ぷらもある。居酒屋もあって、枝豆、冷や奴から始まり、お茶漬けまである。しかし値段も日本と同じくらいなので、駐在員や出張の日本人が多い。時々見かけた中国人グループは接待だろうとのこと。また、最近は若いカップルが少しオシャレな店としてくることもあるそうだ。

暑い盛りだったので、毎日ビールは欠かせなかった(^_^)が、現地レストランのビールはイマイチ冷えてない。少しぬるいのだ。中華料理に冷たい料理はない?ように、冷たいものは身体によくないと思っているのか? 単に冷蔵庫の冷却能力が低いだけかもしれないが。で、和食の店に行くとキリッと冷えたビールが飲めるのが嬉しかった。

ファストフードのところでも書いたが、屋台などの怪しい店も試してみたかったけれど、仕事ででかけて体調を崩してはまずいので今回はパス。また、上海蟹がシーズンオフということで食べられなかった。次回、観光ででかけることがあったらもっと試してみようと思っているが、いつ行けるか?

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© from Metal Woods, Aug. 2004