カメラ・写真関連 用語集 |
B(バルブ) シャッターレリーズボタンを押している間、フォーカルプレンの先幕が作動してシャッターが開く。 FP接点 フォーカルプレンシャッター専用のシンクロ接点である。 M接点 閃光電球の発光開始からピークまで時間が約20ミリセコンドのM級閃光電球を使うための接点である。 T(タイム露出) シャッターレリーズボタンを押すとシャッターが作動して、レリーズボタンから指を離してもシャッターは開いたままとなる。 シャッターを閉じるためにはもう一度レリーズボタンを押す必要がある。 X接点 ストロボ用のシンクロ同調接点である。 スーパーFP発光 閃光時間を約40ミリセカンドの間持続できるようにオリンパスが設計開発したストロボ(F280)で、OM−4Ti、OM−3Ti、OM707と組み合わせると最速1/2000秒までストロボのシンクロ撮影が可能になる。 電子シャッター 機械ガバナーを使わずに電子回路により速度を調整する方式のシャッターである。 フォーカルプレンシャッター 2枚の布幕または金属幕が左右あるいは上下に走行し、先幕と後幕の間のスリットの幅または前後幕の移動する速度を調整することによりフィルムに適切な露出を与えるシャッターである。 レンズシャッター 撮影レンズの中間あるいは前後におかれ、2〜5枚の薄い金属板でできた羽根がセクターリングの回転またはマグネットとスプリングによって同時に開閉しフィルムに適切な露出を与えるシャッターである。 ロータリーシャッター 円盤の一部を切り取って回転させると、その隙間から光線が入りフィルムに適切な露出を与えるシャッターである。 スローシンクロ 通常ストロボを使った撮影ではX接点で1/60〜1/250秒に同調させて撮影するが、スローシャッターを使用してわずかな照明で写しながらストロボを発光させ、奥行きを出したり、ブレの中で一瞬の形を止めるとか、作画上の変化を求めるために行う手法である。 |
アイポント ファインダーを見るときに目を置く位置をいう。 35mm 一眼レフカメラでは接眼レンズ後方10数ミリに設定されているのが一般的である。 絞り込みボタン(レバー) 自動絞り式の一眼レフではレンズはふだん開放になっている。 視野率 ファインダーで見える画面と、実際にフィルム面に写る画面との比率で、ファインダーの視野を実画面で割った数値で表示する。 ハーフミラー 鏡にあたった光線の全てを反射せずに光量のの何割かを透過させる性質をもつ半透明な鏡をいう。 ファインダースクリーン(フォーカシングスクリーン、ピントグラス) 焦点面の位置あるいは焦点面と等距離の位置においたマット状の面を持つ焦点板のことをいう。 フレネルレンズ 平凸レンズの一種で凸面を細かい同心円に分け、凸レンズと同じ働きをしながら厚みを極端に薄くすることができる集光レンズである。 ペンタプリズム 断面5角形のプリズムで、内部で3回の反射を行い反射像の上下・左右を逆転させるためプリズム後部から出る被写体像は正像として見られる。 ミラーアップレバー 一眼レフでミラーを上げて使うことかできるように、ボディの一部に取り付けられたレバーである。 ミラー切れ 一眼レフのミラーは撮影の瞬間、上下に回転運動しながら移動するためミラーの大きさに制限がある。 |
CDS 硫化カドミニウムを使用した受光素子のこと。 受ける光の強弱の応じて電気抵抗が変化する性質を利用したもので、受光素子として使用する場合は電源を必要とする。 EV値(Exposure Value) 撮影レンズのFナンバーとシャッター速度の組み合わせで露出する一定の光量を表示した数値。 ISO感度 国際標準化機構で決めたフィルム感度の表示。 SPD シリコンフォトダイオードの略称で、シリコンを使用した受光素子のこと。 TTL (Through The Lens) レンズを通過した被写体の光量をファインダー内の光学系かシャッター幕に直前で直接計光し、より正確な露出を得るために考え出された露出測光方式で、受光体はカメラの内部におかれる。 ガイドナンバー(GN) ストロボやフラッシュバルブの光量を表す係数で、GNと表記されることが多い。 開放測光 TTLで光量を測る場合に、レンズの絞りを開放にしたまま測光できる構造のものをいう。 グレースケール 黒から白までの無彩色のチャート。 黒から白までを段階で表示したものとグラデーションで表示したものがある。 コントラスト 被写体の明暗比をいい、明暗の差が大きければコントラストが高い(強い)と表現する。 実効感度 フィルムの感度はパッケージに表示されているが、乳剤のばらつきなどにより感度が変化するため、表示されている感度と実際の感度が異なることがある。 絞り込み測光 TTLで光量を測る場合に、レンズの絞りを実際に絞って、入ってくる光量を測る方式をいう。 スポット測光 受光角の狭い反射式の露出計を使って、撮影範囲の細かな部分の露出を測光すること。 セレン光電池 光が当たると電流を発する光電池の一種。 面積が大きいと大きな電流が得られ電源を必要としないこと、感色性が肉眼に近いことなどの長所を持つが、感度を高めるには受光面積を大きくしなければならないという短所があるため現在では一部の単体露出計に使われているのみである。 相反則 一定の明るさの撮影で絞りを1絞り絞った時、シャッター速度を1段遅くすれば同じ露出量が得られるという法則をいう。 相反則不規 相反則が成り立つのは感光材料によって決まった範囲があり、それを越えると相反則が成り立たなくなる。 ダイレクト測光 TTL測光方式の一種。 シリコン受光素子(SPD)をミラーボックスの内側にフィルム面に向けておき、直接フィルム面にあたる光量を測光する。 中央重点測光 TTL式で全画面を測光しながら、画面の中央部の測光に重点をおいて、露出を測るようにした方式である。 長時間露出 一般的に1秒より長いシャッター速度で撮影することを長時間露出という。 適正露出 写真撮影で、最も良い結果が得られる露出。 日中シンクロ(デーライトシンクロ) 自然光下の条件で、補助光としてストロボを発光させること。 入射光式露出計 被写体にあたっている光の強さを測り、18%の反射率を持つものが、中庸なグレーに写るように露出値を算出する露出計。 反射光式露出計 被写体から反射してくる光の強さを測り、その反射率が18%と仮定した上で中庸なグレーに写るような露出値を算出する。 標準適正露出 適正露出の基本となる露出で、被写体輝度域の中点とフィルム再現域の中点(18%グレー)を一致させた露出値。 平均測光 露出を測る場合に、画面に映る範囲全体の明るさを平均的に測光する方式である。 ラチチュード フィルムが被写体の明暗を忠実に再現することの出来る範囲をフィルムのラチチュードという。 |
魚眼レンズ 180度の画角を持つレンズのことをいう。 コンバージョンレンズ 撮影用の主レンズに装着することにより主レンズの焦点距離を変換させ違った画面効果を生み出すことのできる補助レンズをいう。 シフトレンズ レンズの光軸をずらしたり斜めにすることで、大型カメラの持つ機能を使えるようにした特殊レンズ。 ソフトレンズ レンズの収差を残すことで画像が滲んだ柔らかな描写を得ることができるレンズ。 マクロレンズ クローズアップ撮影の得意なレンズで遠景などの一般撮影もできるマクロレンズと、クローズアップ撮影に特化したマクロ専用レンズの2種類がある。 レフレックスレンズ 光学系に反射鏡を使った独特のレンズ。 必要とするガラスレンズも少なく反射鏡を使うことでレンズの全長を短くすることができるので、軽量コンパクト化が可能。 レトロフォーカスタイプ 一般に広角レンズはバックフォーカス(レンズ背面からフィルム面までの距離)が短くなるので、カメラの内部でミラーが作動する一眼レフには使えない。 後部取り付けフィルター 明るい超望遠レンズ、レフレックスレンズなど前玉の直径が10cmもあるような大口径レンズでは、普通のレンズと同じようにフィルターを取り付けるとフィルター自体がとても高価になってしまう。 フローティング 写真のレンズは一つの距離を基準にして設計することがあるが、その距離では収差がよく取り除かれていても撮影距離が変わると収差が出てきて描写性能が劣化する。 Fナンバー 絞り値のこと。 焦点距離を各絞りでの有効口径で割った数値がFナンバーである。 MTF (Modulation Transfer Function) 像のコントラストがどれくらい減少して再現されるかを示す比率で、コントラストの伝達率あるいは減少率と考えても良い。 Tナンバー(T絞り) レンズの透過光はレンズの構成枚数やコーティングの種類によってFナンバーが同じでも必ずしも同じにならない。 イメージサークル レンズが鮮鋭な像を結ぶ円の直径をいう。 この範囲が絞り値によって変わるので、イメージサークルを表示する場合は、絞り値も併記してあるのが普通である。 口径食 絞りをはさんで前後にレンズがある場合、斜めにレンズに入射する光線はレンズの前枠と後枠で入射光の一部がけられて光量が少なくなる。 この現象を口径食といい、ビグネッティングともいう。 光軸 レンズの球面の中心を通る線を光軸といい、何枚ものレンズで構成されている場合は各レンズの光軸は完全に一致している事が必要で、これが狂うとレンズの描写力は大きく低下する。 周辺光量 画面中心の明るさに対して画面の周辺部の明るさ(像面の照度)を周辺光量という。 焦点深度 ある距離に焦点を合わせた場合、焦点面の前後に焦点が合ったように見える範囲を生じるが、この範囲を焦点深度という。 鮮鋭度(シャープネス) 像の境界の濃度変化が急なほど鮮鋭度は高くなる。 バルサム レンズの貼り合わせに使われている一種の接着剤でカナダ産のマツ化植物の樹脂から作られたもの。 被写界深度 ある距離に焦点を合わせた時、その距離にある被写体が鮮明に写るだけでなく被写体前後もある範囲は鮮明に写っている。 被写界深度は次の計算式により算出することができる。 フレア レンズの収差によるものではなくレンズ面やレンズ鏡胴内部あるいはボディ内部で反射した光がフィルム面に達して、画面の一部又は全体にかぶりを与えたりシャープネスを低下させることがある。 偏芯 レンズを構成している単体レンズの光軸がレンズの理想的な光軸からずれていることをいう。 色収差 光は波長により屈折率が異なり、短い波長の光は強く屈折し長い波長の光は弱く屈折する。 球面収差 レンズに光軸と平行な光線を入射させた時に、入射角の違いからレンズの光軸に近い位置に入射する光線に比べて、光軸から離れた位置に入射する光線ほど強く屈折してレンズに近い位置に結像する現象をいう。 コマ収差 球面収差が補正されたレンズで光軸外の一点を結像させたり、レンズに平行光線を斜めに入射させて結像させると、その像は完全に点にならないで画面中心方向かあるいはその逆の方向に尾を引いた状態で結像する。 二線ぼけ 球面収差が残っていると焦点を合わせた後方はリング状のぼけになりやすい。 ハロ 球面収差が残っていると結像した像の回りに淡い光のぼけが重なるが、これをハロといい一般にはフレアともいっている。 歪曲収差(ディストネーション )画像が撮影対象と相似形にならずに直線が歪んで写る収差をいう。 |