フィルム/フラットベッド スキャナーの実力比較


フィルムスキャナー DiMAGE Scan Elite 5400、Cano Scan 2700Fとフラットベッド スキャナー Cano ScanFB1210Uの実力を比較してみました。

DiMAGE Scan Elite 5400   最大読み取り解像度:5400dpi  発売:2003年6月
Cano Scan 2700F      最大読み取り解像度:2720dpi  発売:1997年
Cano Scan FB1210U    最大読み取り解像度:1200dpi  発売:2000年

低解像度でスキャンすると間引きスキャンとなり本当の実力を発揮できないため、実際には最大解像度でスキャンしそれを縮小しています。 (注:レンズ作例では低解像度でスキャンしたものを使っています。)

DiMAGE Scan Elite 5400   全体表示:675dpi  中心部の拡大:1350dpi
Cano Scan 2700F      全体表示:680dpi  中心部の拡大:1360dpi
Cano Scan FB1210U    全体表示:600dpi  中心部の拡大:1200dpi

コントラストと明るさを調整し、FB1210Uデフォールト設定の輪郭強調はオフにしています。


フィルム スキャナー DiMAGE Scan Elite 5400

十分なシャープネスと良好な発色・諧調再現性を持ち合わせており申し分のない画質といえます。
枯れたハスの色や常緑樹の緑も比較した3台のスキャナーの中では一番見た目に近いです。
不得意とするネガスキャンでもCano Scan 2700Fにかなりの差をつけ圧勝です。
さすが最新型フィルム専用スキャナーです。 でも5400dpiはオーバースペックかもしれません。

リバーサル フィルム (フジクローム プロビア100) 撮影:1999年12月

675dpi(拡大表示)

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中心部の拡大。1350dpi

ネガ フィルム (フジカラー スペリア400) 撮影:2000年 2月

675dpi(拡大表示)

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中心部の拡大。1350dpi


フィルム スキャナー Cano Scan 2700F

シャープネスはフラットベッド スキャナーよりは良好ですが発色が今ひとつです。
デフォールトスキャンでは色相が少しシフトしています。 プロビアとは相性があまり良くないようです。
1997年に発売された旧製品でスペック的にも最近のスキャナーと比較するとかなり見劣りがします。

リバーサル フィルム (フジクローム プロビア100)

680dpi(拡大表示)

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中心部の拡大。1360dpi

ネガ フィルム (フジカラー スペリア400)

680dpi(拡大表示)

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中心部の拡大。1360dpi


フラットベッド スキャナー Cano Scan FB1210U

シャープネスはフィルムスキャナーと比較するとかなり劣ります。 ディテールが出ていません。
読み散り解像度が1350dpi/1200dpiなので公平ではないですが、それ以上に差があります。
デフォールト設定の輪郭強調をオンすると輪郭が不自然ながらシャープな画像となります。
諧調再現性も劣っていて、リバーサルフィルムの作例ではシャドー部が完全につぶれています。

35mmフィルムのスキャンではあまりよい結果は出ませんでしたが、ブローニー フィルムをスキャンしてみたらかなり良好な結果となりました。

リバーサル フィルム (フジクローム プロビア100)

600dpi(拡大表示)

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中心部の拡大。1200dpi

ネガ フィルム (フジカラー スペリア400)

600dpi(拡大表示)

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中心部の拡大。1200dpi

 

ブローニー フィルム (マミヤM645で撮影: コダック ネガフィルム ベリカラーU)

マミヤM645で1976年〜78年に撮影したネガフィルムをスキャンしたところ、かなりきれいに取り込めたのには驚きました。

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