OMボディ


 OMボディ デートコードの謎?

 M−1デートコードの謎?

 M−1とOM−1の違い

 The Unofficial Olympus OM Sales Information File  Hans van Veluwenさんのページ。

 Photography in Malaysia - Olympus OM-1(n) & OM-2(n)


現在所有しているボディ

M−1                      SER# 1126XX / 1336XX

1972年7月発売。
満を持して登場したオリンパスの一眼レフシステムカメラ。 高級一眼レフは重厚長大であることが当然だった当時、徹底した小型軽量設計のM−1の発売は大きな話題となった。  すぐに「OM−1」と改称されたためM−1の生産台数は初期ロットの約5、000台のみである。(注1)  「M−SYSTEM」の "M" は生みの親「米谷美久氏」のイニシャルであった。  M−1は当時の他機種より小型にもかかわらず、巻き上げレバーや巻き戻しクランクといったパーツはむしろ大きめに作られており、小型にもかかわらず操作性は非常によい。  OMシリーズはマウントやミラーを大型化して、交換レンズを豊富にそろえ、さらに各種アダプターを装備することで、宇宙からバクテリアまで撮影できるようにしたシステムカメラである。
 

OM−1(前期型)  SER# 2525XX / 4640XX / 5119XX / 5409XX

1973年5月発売。
発売当初のシステム名称は「M−SYSTEM」だったが、製品発表直後にM型ライカを製造しているライツ社から「M−1」という名称がM型ライカの商品名と抵触したことからクレームが付き「OM−1」と改称されることになった。  名称以外に大きな変更点はないが少しずつコストダウン・改良が行われたようである。
極初期の前期型OM−1にはシャッター部品やガイドレールのピンの数・裏蓋圧板のサイズなどがM−1と同じモデルが存在する。 前期型のOM−1はモードラ非対応で、マウント内側の右上部に直径3mm程度の大きさのローラーがある。  ローラーはレンズの絞りリングに連動して上下に移動するしくみになっている。 内部機構変更後はローラーが見えなくなったが、OM−1MDの発売後にこの変更が行われたようである。
 

OM−1MD              SER# 8923XX(黒) / 8936XX(黒)

1974年10月発売。
OM−1は機能的にはモータードライブに対応していたが、底板にモードラへの連動軸穴がなかった。
これはボディと同時にモータードライブが供給されなかったためである。  モータードライブ発売後にサービスセンターで底板を交換し、電気接点を追加してモータードライブ対応に改造することができたが、これは不便なので最初から連動軸穴付きの底板を備えたOM−1MDにモデルチェンジした。
OM−1MDはボディに「MD」のエンブレムが有る。
 

OM−1(後期型)      SER# 10573XX / 14609XX / 15954XX

OM−1MDからMD名称を廃したモデルで、標準でモータード ライブ対応となっていて名称以外に大きな変更点はない。
 

OM−1N                   SER# 18590XX / 19088XX

1979年3月発売。
Tシリーズストロボ側でフィルム感度の設定、マニュアルモードの切り替えや、X接点への自動切り替えなどが行えるようになっている。  この改良に伴いOM−1Nでは2つのストロボ接点が増設され、ストロボ充電完了表示確認ランプ、ストロボ適正発光表示確認ランプがファインダー内に追加され確認できるようになった。  その他、データバックの直結接点が設けられ、巻き上げレバーの形状も変更された。
これまで別売りだった着脱式アクセサリーシューが標準装備となった。
 

OM−2                      SER# 1320XX / 4165XX

1975年11月発売。
世界初の「TTLダイレクト測光方式」を搭載した。 ダイレクト測光のメリットは定常光撮影より、むしろストロボ撮影時の調光をTTLで制御できることにあり、その後のストロボ制御のスタンダードとなった。
アクセサリーシュー2とクイックオート310などの初期型ストロボ、アクセサリーシュー3とT32、T20などのTシリーズストロボの組み合わせでTTLオート撮影が可能である。  シャッター先幕には白いランダムパターンがあり、シャッターボタンを押しミラーアップした直後から先幕が移動するまでの間に測光し、光量が少ない場合は先幕が発進した後もフィルム面に当たる光を測光し続ける仕組みになっている。
 

OM−2N          SER# 5957XX(黒) / 7069XX / 10880XX

1979年3月発売。
OM−2の後継機で、従来のOM−2のAE時スローシャッターを60秒から120秒に拡大した。
アクセサリーシュー4とT32、T20などのTシリーズストロボの組み合わせでTTLオート撮影が可能である。 2つのストロボ接点が増設され、ストロボ充電完了表示確認ランプ、ストロボ適正発光表示確認ランプがファインダー内に追加され確認できるようになった。  ファインダー内に露出補正マークが+/−の記号で表示されるように改良された。 その他、データバックの直結接点が設けられ、巻き上げレバーの形状も変更された。 これまで別売りだった着脱式アクセサリーシューが標準装備となった。
 

OM−4                           SER# 11067XX

1983年10月発売。
1回から最高8回までのマルチスポット側光が可能なAE一眼レフである。 スポットボタンを押すと瞬時に画面中央部を測光する部分測光に切り替わり、同時に測光した値をAEロックする。
OM−4には初期の基板と改良されたOM−4Tiの基板がある。 クリアレバーで電源投入できるのが改良型(後期型)で、最終モデルのOM−4TiBと比べて電池消耗の差がない。
 

OM−2SPOT/PROGRAM      SER# 10120XX / 10249XX / 10950XX (2S)

1984年10月発売。 (海外モデルはOM−2SPROGRAM
OM−2シリーズの最終型。 OMシリーズとして初めて撮影モードにプログラムAEを搭載している。
プログラムAE時は絞りを最小絞りにセットするのが基本だが、最小絞りでなくても設定した絞りまでの範囲でシャッター速度が制御されるため、絞り優先的なプログラムAEが可能である。  設定した絞り値ではシャッター速度が足りなくなる場合は警告が表示される。 プログラムAEは従来のズイコーレンズがそのまま使用できるように、新たに光量検出方式の絞り制御システムを搭載している。  このメカニズム変更により撮影時に多少タイムラグが発生し、モータードライブの連続モードでは3.5コマ/秒となるが、シャッターショックが少ないためブレには強い。
スポット測光はマニュアル露出時のみ使用可能だが、AEロックの煩雑がないためなかなか使いやすい。
 

OM40                           SER# 11983XX

1985年4月発売。 (海外モデルはOMPC)
OM−2S/Pと同様にプログラムモードを搭載している。 モータードライブの連続モードも3.5コマ/秒とOM−2S/Pと同じである。 マニュアルスポットができない以外はOM−2S/Pと機能的に差がない。
OM二桁シリーズで唯一TシリーズのストロボでTTLダイレクトストロボ制御が可能となっている。
OM40はESP(2分割評価測光)を搭載していて逆光に強い設計となっている。 逆光を検知したときにファインダー内に表示がでる。 ファインダー視野率は一桁機の97%に対して93%となっている。
フィルム感度のセットはDXコードに対応したオートセットが可能である。 だだしDXに設定しておいた場合、露出補正はできない。
 

OM−4Ti                       SER# 11364XX (4T)

1986年月7月発売。 (海外モデルはOM−4T)
OM−4の改良版で、マルチスポット測光は完成度の高さからそのまま継承されている。
上下カバーチがタン製に改良され、ボディカラーはOM−4のブラックからチタンカラーに変更された。
OM−4Tiの新しい機能として、専用ストロボF280を装着することで1/2000秒まで全速同調するフルシンクロフラッシュ システムが初めて搭載された。
日中シンクロ撮影で選択できる絞りの幅が広がるなど、多様なストロボ撮影に対応できるようになっている。

 

 

最新モデル (2002年1月17日販売終了を発表)
 

OM−4Ti Black                    SER# 22417XX

1989年4月発売。
OM−4シリーズの最終モデルである。
OM−4Ti BlackはチタンカラーだったOM−4Tiをブラック仕上げとしたモデルで、仕様はOM−4Tiと同一である。  OM−4のブラック仕上げと比較するとOM−4TiBのブラックにはチジミが入っていて高級感があるが剥がれやすいのが欠点である。  その他OM−4Ti BlackはオリンパスSSにて現在でも修理可能だが、チタンカラーのOM−4Tiは修理受付けをしていないようである。
 

OM−3Ti                         SER# 10049XX

1994年11月発売。
1984年10月に発売されたOM−3の改良版でOM−3シリーズの最終モデルである。
OMシリーズの中では最も新しい機種であるが、生産台数はきわめて少なく約4、000台である。(注2)
OM−3Tiは外装にチタンを採用したモデルでオリンパス創立75周年を記念して発売された。  OM−3Tiはメイン基盤が全面的に変更されている。 CPUは4ビットから8ビットへ、RAM容量も増加して演算速度が向上し、ボタン操作の反応が高速化されている。  マニュアル露出専用機にも関わらず、TTLダイレクト側光機構を内臓しておりストロボのTTL自動調光が可能である。  TTL自動調光ではOM−3Tiだけが任意のシャッタースピードを選択可能である。  そしてOM−4シリーズと同様にマルチスポット側光(マニュアルモード)が可能である。  専用ストロボF280を装着することで1/2000秒まで全速同調するフルシンクロフラッシュ システムが搭載されている。
 

(注1)生産台数は「オリンパスのすべて」より
(注2)最新機種はOEM機(OM2000)を除く。 生産台数は「アサヒカメラ2002年3月号」より
 


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