ブレイブハート
Braveheart
1995年(米)  上映:1h57
監督: メル・ギブソン
脚本: ランドール・ウォレス
出演: メル・ギブソン/ソフィー・マルソー/パトリック・マクグーハン/キャサリン・マコーミック/ブレンダン・グリーソン/アンガス・マクファーデン/デビッド・オハラ/イアン・バネン/ジェームズ・ロビンソン/トミー・フラナガン/ジェームズ・コスモ/アラン・アームストロング/ドナル・ギブソン/ブライアン・コックス/他 
アカデミー賞 5部門受賞
作品賞監督賞撮影賞メイクアップ賞音響効果賞
13世紀のスコットランドは、イングランド王エドワード一世による悪政に苦しんでいた。その頃、イングランド人に家族を殺されたウィリアム・ウォレスが成長して帰郷。幼なじみのミューロンと結婚するが、彼女はイングランド兵に惨殺されてしまう。ウォレスは、復讐に燃え、スコットランドの自由と解放を目指す抵抗軍を組織、彼のカリスマ性と指導力に魅かれ人々は続々と集まってきた。抵抗軍弾圧のため送られた3倍ものイングランド兵相手にウォレスは巧妙な戦略でスコットランドに初勝利をもたらした。一躍ヒーローとなったウォレスに対しエドワード1世は息子のエドワード王子の妃イザベルを停戦交渉の使者として送るが、それは時間かせぎであった。エドワード1世はその間に襲撃の兵を北に向かわせていたのであった。四方八方から囲まれ窮地に陥ったウォレスはスコットランドの貴族に援軍を求め、特に若い貴族ロバートを信頼し協力を頼むが、ロバートの父は息子を国王にしたいがため、陰謀を巡らす・・・。

13世紀のスコットランドに実在した「英雄」ウイリアム・ウォレスの活躍を描いた作品。作品賞、監督賞を含むアカデミー賞5部門受賞ということでかなり期待しましたが・・・少々期待が大きすぎたようです。とは言っても、作品自体の出来がダメというのではなく、二転三転する充実したストーリー展開や迫力ある戦闘シーンは、なんだか「三国志」を思い出させてくれました。もう一つ何かが欲しかったという意味です。後年の同じくM・ギブソン主演の『パトリオット』('00)とテーマも内容もほとんど同じなのですが、個人的には『パトリオット』の方が良かったです。祖国を救うという大義名分やそのために民衆を団結して闘うウィリアム・ウォレスは素晴しいと思いますが、もっと掘り下げた彼の「個人」としての人間像の描写がイマイチだったと思います。そこの部分だけ見ると、彼が祖国の独立のために闘うきっかけはなんだか成り行き任せのようですし、妻に「君だけをずっと愛する」と言いながら敵国の皇太子妃とできてしまうあたり、人間的にどうかと・・・。また、あれだけウォレスが奮闘したにも係わらず、現在は結局イングランドに併合され(ある 程度の自治権を持つという特別扱いは受けてはいるものの)「連合王国」の一部という立場に甘んじているという事実も、どうにもやりきれない気持ちにさせられました。最近、300年ぶりに実施されたスコットランド議会選挙でも、一定の自治だけはもらった上で、すぐには独立しない、という結果になったようで、国や国民の意識は余り代わっていないようです。もっとも、この辺はスコットランド人の気質なのかも知れませんが。
(3点)