層雲峡神社の樹霊碑    樹霊碑:   
北緯43度43分28.11秒 東経142度56分51.93秒   

慰霊の対象:木/創設業種:林業


層雲峡神社の樹霊碑

層雲峡神社の樹霊碑 鳥居

樹霊碑の裏面
樹霊碑の裏面




(碑文表)
樹霊碑
林野廰長官
石谷憲男謹書
(裏)
昭和二十九年九月二十六日夜半より翌二十七日払暁にかけて十五号台風
雨をともなって本道を襲い海に陸に極めて大きな損害を与えたが中でも
樹林地帯としてはわが層雲峡地域がもっとも甚だしい
この地域はもとより国立公園としてみだりに斧?を入れるを許さずえぞ
松とヾ松の文字通りうつく蒼々限りない樹海で山岳溪谷の奇勝に配し誠
に天成の美林を誇っていたのであるが台風一過たちまちほとんど全地域に
わたって根こそぎになぎ倒され処によっては地上一樹を見ず残骸相重なって
顧望目を遮るものもない惨状となりまた昨日までの跡を留めず全道の風倒
木八千万石しかもこの地域だけで実に二千万石を超え普通の伐採四十個年
の量を一夜で失うこれはわが国ではもちろん世界史上にもその例のないこ
とであるという
 それより四個年官民協力鋭意これが搬出利用につとめ今ほヾその処理を
終る因って関係者相謀りこの不慮の災厄を後世に伝え今後相誡めて植林育
成再び昔日の美林復興を期してこヽにこの碑を建てる
昭和三十三年九月二十六日
淡水 村上久吉撰
慥洲 塩田 慥書

建立者
上川地区林産協同組合
賛助者
国策木材株式会社
王子製紙株式会社
竣工
昭和三十三年九月二十六日
工事施工者
梅原石材工業所
 
本体 165W×約350H×25D
台  230W×15H×120D



撮影日:2014/09/016