鳥獣供養碑￤岡山後楽園

鳥獣供養碑　　後楽園：岡山市後楽園１－５

慰霊の対象：ペット／創設業種：葬礼・遺体処理業

この碑は高さ７０センチで扇形である。「この園をか／ざりくれし／いまなき鳥獣／の霊のため」と記載されている。後楽園にはタンチョウが数羽飼育されているが、ほかにも動物を飼っていたことが推察される。さらに高さ１４センチばかりの石碑があるそうで｢鶴の墓」とのことだが、結局探し当てることができなかった。後日問い合わせたところ、後楽園事務所からていねいな返事をいただいた。

(後楽園事務所の説明）
　「供養塔」は、「鳥獣供養碑」と呼んでいますが、昭和３５年６月１８日に建立さ
れたものです。
　これは、園内で飼われていて死んでいった白鳥や鶴など鳥獣の霊を慰めようという
もので、これ以前に県下に広がった「白鳥募金」が直接のきっかけとなり、同募金の
余金２万円で建てられました。因みに「白鳥募金」というのは、昭和３５年２月２７
日、園内で飼育していた白鳥が野犬にかみ殺されたニュースを聞いた小学生の新聞へ
の投書が県内に広がり、小学生一人一人の１０円募金が始まり、約２か月で１５万円
集まり、同年５月５日一つがいを購入したものです。
　「鶴の墓」については、特にオープンにしていませんが、「鳥獣供養碑」に向かっ
て左斜め奥１０ｍの土手上（立入禁止区域）にあります。「?鶴處（えいかく
しょ）」という石柱（高さ５０㎝、設置年不明）があり、この付近に鶴を含め鳥類を
埋葬し、全てではありませんが墓石として玉石などを置いたりしてあります。

碑の裏面
「白鳥基金により建つ
／昭和三十五年六月十五日」

撮影日：2003/4/17