唐犬八之塚      回向院:東京都墨田区両国二丁目8番10号地   
北緯35度41分35.8秒 東経139度47分32.9秒 ±4m   

慰霊の対象:ペット/創設業種:消防(火消し組)


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何度も回向院を訪れるもこの墓には気が付かなかった。「唐犬」の文字の下の斑紋が頸と胴で、体は右向き頭を左にふりかえっている。顔や脚は線刻なのでもともと線刻だったようだ。吻の長い洋犬である。江戸の慶應二年(1866)に他にだれも飼っていないような犬種で、さぞかし自慢の犬であったろう。
[八公」は火消しの仕事には携わっていなかったと勝手に推測するので、ペット墓の走りのような存在であるかもしれない。もっとも義犬の墓というのは全国に古いものがたくさんあるということだ。

資料:小佐々学(2013)「日本愛犬史」 日本獣医師会雑誌60 pp.10-18

(碑文表)
唐犬八之塚
慶應二丙寅蝋■十■七■
施主は組新吉

(大きさ:cm)
本体:74W×87H×16D
下台:78W×40H×38D


撮影日:2013/2/2