馬魂￤広島市佐伯区

馬魂　　広島市佐伯区湯来町鹿道
北緯34度25分3.7秒　東経132度15分40.8秒　±6ｍ

慰霊の対象：馬／創設業種：畜産

この碑も「はつかいちぶらり」さんから教えていただいた。非常に規模の大きな碑であり往時農耕馬の多かったことが類推される。また副碑で解説されているようにこの場所が血取り場であったことが分かる貴重な碑だ。
血取りとは奇異な言葉だが、古い獣医療の一つで「瀉血」のこと。体内に蓄積した炎症物質や老廃物を静脈から大量に放血して排出させる治療法。血液ごと老廃物を出すのはアイデアだが、、総量は減っても濃度は変わらないので根本的な治療にはならないと思う。現在はほとんど行われない。しかし薬の少なかった時代、目に見える派手な治療は農家にも分かりやすく、血取り馬に牛馬を集めて、獣医に瀉血してもらったようだ。
馬頭観音にも「血取り馬頭観音」というのがあり、広島県内で探しているもののまだ出会っていない。

(碑文表)
馬魂
昭和五十九年十月
愛馬会建之

（大きさ　ｃｍ）
本体　120W×215H×88D
上台　290W×43H×250D 中台　600W×100H×400D 敷地　880W×200H×800D

（小解説石板の説明）
寄贈／一、土地　二十坪／馬魂碑建設ノ／用地トシテ
昭和五十三年十月／向井農園／向井一夫／砂谷愛馬会殿

(副碑の碑文)
この地は古くより血とり腹と呼／ばれ数多くの近郷馬を集め血合／の行われしゆかりの地にして彼／等が吾々の営農及社会生活に貢／献せしは誠に筆舌につくし難くこれら愛馬のみ霊永久に安かれ／と心から祈りてこの碑を建てる

（副碑の大きさ）
66W×137H×50D

撮影日：2012/06/24