疫牛供養塔￤東京都豊島区

疫牛供養塔　　東福寺：豊島区南大塚1-26-10
N35_43_44_6 E139_44_05_1 誤差±7ｍ

慰霊の対象：乳牛／創設業種：酪農

「疫牛」と書かれているのだが、辞書にもある「役牛」をまず思い浮かべた。しかしやはり「疫牛」なのである。単に病気で死んだというより、「疫」というからには伝染病にかかって多数死んだのだろうと推測される。当時、牛疫というウイルス性の病気が流行していた。明治33年を除く明治26年から43年まで毎年発生していたそうである。伝染病の正体が牛疫かどうかはともかく、多くの牛をなくしたので搾乳家が供養をしたと思われる。
豊島区で最後の酪農家は、1947年まで酪農を続けた「桜木舎」ということです。
韓国の釜山にはかつて日本の牛疫血清製造所があり「一殺多生　南無阿弥陀佛」という動物慰霊碑がある。牛疫は2011年根絶宣言された。

(碑文)
明治四拾三年七月十六日
疫牛供養塔
牛乳搾取業巣鴨支部志之

大きさ（ｃｍ）
（本体）６３Ｗ×１４２Ｈ×１１Ｄ

撮影日：2011/06/25