恵美須浦の鯨供養塔    芦辺町:長崎県壱岐市芦辺町瀬戸浦   
北緯33度49分10.83秒 東経129度45分48.37秒   

慰霊の対象:鯨/創設業種:漁業


恵比須浦の鯨供養塔

恵比須浦の鯨供養塔 解説

恵比須浦の鯨供養塔 横
何も書いていない石柱 本体37W×106H×16D 周囲に複数の石

現在の地名の瀬戸浦は恵比須浦も含む広い範囲となっている。「恵比須浦の鯨供養塔」を探していたので混同してしまった。

鯨の解体場に親子鯨の無記銘の墓標があるとのことだが、ここにある左側の碑のことだろうか。

(本体表)奉讀誦大乗妙典一千部
(本体左)鯨鯢速証菩提
(本体右)此組連綿吉祥
(本体裏)茲時享保二丁酉年三月吉日(1717年)
(台の表)布屋 土肥 布屋 許斐 篠ア
 
傘部 79.5W×約50H×79.5D
本体 46W×167H×44D
台  85W×55H×85D


(解説文)
玄界灘は鯨が多くたくさん獲れたようである。明暦の頃に紀州熊野の日高吉弥が来島し鯨組をおいた。また寛永の頃には肥前大村の深沢儀太夫もこの地に鯨組を置いた。この他にも生月の益富、勝本の土肥、瀬戸の布屋、芦辺の篠崎、郷ノ浦の許斐など多くの鯨組が明治まで置かれ、港は活況を呈した。最初は鉾、銛等で捕獲していたが漁法が進み、網が用いられるようになると捕獲頭数も一段と増した。捕鯨の盛時には鯨供養が毎年行われ各地に供養塔がつくられたようである。現在残っているのは本塔だけである。塔の高さ240センチメートル。所在地芦辺町瀬戸浦

撮影日:2014/09/01


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