生月魚籃観音    平戸市:長崎県平戸市生月町山田免570-1   
北緯33゚21'47.89" 東経129゚25'54.80"   

慰霊の対象:魚介/創設業種:漁業


生月魚籃観音1

生月魚籃観音2

地元出身で1982年に農林水産大臣となった金子岩三が建立。戦没者や海難殉職者の供養、魚貝類の供養、平和祈願や無病息災などの御利益も願いながら、観光の目玉となることも強く意識している。
大観音は座像ではなく半身像。台座の内部には10分の一のサイズの生月魚籃観音が鎮座し、生月観音の発願、建立、表白の文書が展示されている。
金子家が製作し、観光のため市へ寄附したもの。

(碑文)
(内部の説明1)
生月観音発願の趣意(動物慰霊関係部分)
一、 この生月町の霊地に第二次世界大戦による戦没者及び海難殉職者と有縁無縁の諸々霊をお迎えして悠遠の生命がこの霊地に鎮座ましまし法楽の供養をささげ併せて魚貝群萬霊に追悼をささげたてまつるものであります
昭和五十五年四月八日
生月観音
発願主 金子岩三

(内部の説明2)
生月観音建立の趣意
生月島は西海国立公園の西北端に位置し雄大な景観と豊かな水産資源に恵まれ又古くからかくれキリシタンの地として知られるなど自然環境に恵まれた殉教の島であります。
平戸大橋の完成と更に五十四年度国の予算に生月大橋の架橋が決定し近く起工致しいよいよ西九州観光ルート総合開発の幕あけの時期は到来しました私達はここに歴史の島平戸を観光基地として開発するとともに雄大にして無限の海の資源を有する生月島の象徴として平戸と相対する丘に観世音菩薩像を建立し観光施設として生月町に寄贈したものであります。
昭和五十五年四月八日 観光開発生月観光協会 理事長 鈴木善幸 専務理事 金子源吉

(内部の説明3)
生月大魚籃観世音菩薩 表白文(動物慰霊関係部分)
願わくは金子漁業金子真珠をはじめ金子産業各社運隆盛を
祈り又して願わくは金子漁業海難者に親しく供養すると共に魚貝類
萬々霊にひたすら供養奉りしこうして大定智恵を円満し開け世に
遅れしめず金子家宿願の成就あらしめむ事を請ひ願ひ
三六九教開祖法楽法要の為に佛閣三宝と奉る
   昭和六十二年吉日
         三六九教 開祖

(大きさ:cm)
本体:1800
基壇:300
重量:150トン


撮影日:2014/09/03