魚供養塚群と若鷲供養塚￤秋田県八龍神社

魚供養塚群と若鷲供養塚　　八龍神社：秋田県男鹿市船越

慰霊の対象：鮭／創設業種：漁業

   ネットの釣ファンのブログからこの供養塚群を知った。鰡とは面白いと訪れたが、小魚、魚、さらには若鷲の塚まであった。年代も古くは1861年から始まり、1912、1916、1934、1941と大戦前まで不定期ではあるが続けて建立されている。このような供養塚を建立する背景には八龍神信仰があるとのこと。
   八郎潟では、張切（はっきり）と呼ばれるボラの習性を利用した漁法がさかんであったという。大量にボラを捕獲したことに対する供養なのであろう。若鷲（わかわし）はトビではなく、オジロワシなど大型の鷲が八郎潟の魚を越冬の餌にと飛んできたものが弱ったか、網にかかって死んだものであろう。
   ところが男鹿市の市指定文化財のホームページを見ると若鷲をワカサギと読んでいる。市教委としてはワカサギ漁もさかんであり、漁業者が鳥の碑を建てるのは不自然ということで、ワカサギ（若鷺）の供養碑と推察している。どう見ても漢字はワシ（鷲）なのだが、元の字を書いた人が字を間違えたのか、任された石工が間違えたのか、実際に鷲を供養したのか、ご存知の方はいないだろうか。
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碑文

1	小魚供養塚大きさ（ｃｍ）：60W×14D×78H	昭和九年四月二十六日／小魚供養塚／船越町／進藤周太郎／建之
2	若鷲供養塚大きさ（ｃｍ）： 76W×27D×100H	大正元年／十月二十日船越　米谷吉五□／西村□太郎／貝塚安蔵／貝塚忠／加賀谷枩五郎／渡邉小八／大野新吉／鈴木佐市／船木嘉吉
3	湖鰡供養塚大きさ（ｃｍ）： 56W×22D×97H	文久元（酉）年／湖鰡供養塚／七月吉吉祥日船越村／大野／□□□／鈴木／（作）（九）□
4	魚類供養塚大きさ（ｃｍ）： 77W×30D×110H	大正五年／魚類供養塚／拾一月大安日加賀谷冨蔵／京谷礼治／遠藤作五郎／加賀谷巳之松／槇木潦之助／京谷仁三郎
5	鰡供養塚大きさ（ｃｍ）： 33W×16D×76H	昭和十六年五月建之／鰡供養塚／施主船木金之助／船頭兒玉惣市／石黒亀五郎／村山長太郎／柏崎房吉／兒玉鉄雄

位置	5　鰡供養塚Ｎ 39　54　22　8 Ｅ139　57　27　4

撮影日：2009/5/30